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平成29年 6月定例会(第4日 6月14日)

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  1. 亀山市議会 2017-06-14
    平成29年 6月定例会(第4日 6月14日)


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    平成29年 6月定例会(第4日 6月14日)    平成29年6月14日(水)午前10時 開議 第  1 市政に関する一般質問    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇本日の会議に付した事件  議事日程のとおり    ――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 〇出席議員(18名)    1番  今 岡 翔 平 君     2番  西 川 憲 行 君    3番  髙 島   真 君     4番  新   秀 隆 君    5番  尾 崎 邦 洋 君     6番  中 﨑 孝 彦 君    7番  福 沢 美由紀 君     8番  森   美和子 君    9番  鈴 木 達 夫 君    10番  岡 本 公 秀 君   11番  伊 藤 彦太郎 君    12番  宮 崎 勝 郎 君   13番  前 田 耕 一 君    14番  中 村 嘉 孝 君   15番  前 田   稔 君    16番  服 部 孝 規 君   17番  小 坂 直 親 君    18番  櫻 井 清 蔵 君    ───────────────────────────────────── 〇欠席議員(なし)    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
    〇会議に出席した説明員職氏名  市長              櫻 井 義 之 君  副市長             広 森   繁 君  企画総務部長          山 本 伸 治 君  財務部長            上 田 寿 男 君  市民文化部長          坂 口 一 郎 君  健康福祉部長          佐久間 利 夫 君  環境産業部長          西 口 昌 利 君  建設部長            松 本 昭 一 君  危機管理局長          井 分 信 次 君  文化振興局長          嶋 村 明 彦 君  関支所長            久 野 友 彦 君  子ども総合センター長      伊 藤 早 苗 君  上下水道局長          宮 﨑 哲 二 君  財務部参事           落 合   浩 君  市民文化部参事         深 水 隆 司 君  建設部参事           亀 渕 輝 男 君  健康福祉部参事         水 谷 和 久 君  会計管理者           西 口 美由紀 君  消防長             中 根 英 二 君  消防次長兼消防署参事      平 松 敏 幸 君  地域医療統括官         伊 藤 誠 一 君  医療センター事務局長地域医療部長                  古 田 秀 樹 君  教育長             服 部   裕 君  教育次長            大 澤 哲 也 君  監査委員            渡 部   満 君  監査委員事務局長        宮 﨑 吉 男 君  選挙管理委員会事務局長     松 村   大 君    ───────────────────────────────────── 〇事務局職員  事務局長  草 川 博 昭   議事調査室長  渡 邉 靖 文  書記    大 田 より子   書記      村 主 健太郎    ───────────────────────────────────── 〇会議の次第                (午前10時00分 開議) ○議長(中村嘉孝君)  おはようございます。  ただいまから本日の会議を開きます。  本日の議事につきましては、お手元に配付の議事日程第4号により取り進めます。  これより日程第1、市政に関する一般質問を行います。  通告に従い、順次発言を許します。  12番 宮崎勝郎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  皆さん、おはようございます。  緑風会の宮崎でございます。  きょうは外に出てくるにも爽やかでございました。この議場も爽やかにやっていきたいと。爽やかに質問もさせていただきます。爽やかな答弁も。そういう中で議論をしていきたいと思っております。  きょうは、私は駅前再開発についてと、それから教育問題、それから農業振興、若者交流推進事業というふうに4つに分けて質問をさせていただきます。  まず最初に、通告に従いやっていきますが、亀山駅周辺整備事業についてですが、この事業については、私ら緑風会で10年も前からいろいろな先進地も見せていただき、調査、研究、勉強もさせていただき、また図書館についても同じく先進地を見せていただいて、この駅前周辺整備事業についても提言もしてございますし、図書館についての駅前へ持ってきたらどうやという提言も過去にしてございますので、それも踏まえてご答弁をお願いしたいなあと、かように思っております。  特に、駅前周辺整備事業については、我々の当時緑風会が提言した中でのものが、ここに姿をあらわしてきたということは非常に私も喜んでいる一人でございます。そういうことで、前向きにこれから取り組んでいただきたいなと、こういうのを先に申し上げて議論に入りたいと思います。  それでは、これまでの経過についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  12番 宮崎勝郎議員の質問に対する答弁を求めます。  亀渕建設部参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  おはようございます。  4月からの経緯でございますが、4月27日には駅周辺整備に関する出前トークを実施いたしまして、また再度、5月12日から5月19日の間で1ブロックから4ブロックの関係者の方に対しまして、ブロック会議に職員が出向き、現在の状況説明と意見交換を実施いたしまして、亀山駅周辺整備事業に関する意向把握に努めました。  2ブロックについては、組合設立に向け準備中でございまして、5月29日には2ブロックの再開発準備会の届け出が市長に提出されました。  また、5月31日は亀山駅周辺まちづくり協議会の役員会が開催され、協議会全体として駅周辺整備を推進していく旨が再度確認されたところでございます。  今後、引き続き組合設立を支援するとともに、必要な都市計画決定に向けた準備や、道路、駅前広場の検討を進めるとともに、市広報やケーブルテレビシンポジウム等を通じまして、市民の皆様に現状も含め、さまざまに情報発信をしていきたいと存じております。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  私がここで問うのは最近のことでなしに、この事業を行政が発案して、今に至った経過を聞いておるわけでございます。もう一度お願いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  この事業におきましては、10年前から地元におきまして駅周辺の整備の検討が行われまして、それに伴いまして研究会等の立ち上げもございまして、その中で今回、事業が進みまして、準備会の設立まで至ったという状況でございまして、この組合の趣旨といたしましては、第2ブロックを再開発していくという中で、事業主体としては亀山市が事業主体となりまして、施工を組合が行うような状況で事業が進んでいくものと考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  大体、経過はわかりました。  その経過の中で、これから事業を進めていく上のやはり事業費はどのぐらいかかるのか、全体に。どのように調達していくのか、そういう部分がわかっておればお聞かせ願いたい。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  3月議会でもお示しさせていただきましたことでございますけれども、総事業費といたしましては、平成29年から33年分でございますが、約45億円となっております。その中で、国の交付金等で23億円程度出てくる予定でございまして、市の部分といたしましては22億円程度が負担となる予定でございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  国の交付金あたしらはこれで、これから市の負担が22億とか言われたんですが、これについてはどのような計画で最終年がいつで、これを財政的に見て賄えていくのかどうか確認したいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  先ほどの事業費の内訳といいますか、市の負担分の内容でございますけれども、2ブロックの関係で20億円、4ブロックの関係で1億円、その他部分で1,500万程度ということで22億2,425万円という数字になっております。  この22億2,425万円の部分でございますが、公共事業債等及び合併特例債、一般財源という中での財源となってくると考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  いろいろ聞かせていただきました。それであればいけるのかなというふうな感を持ったわけでございます。  この流れについては、昨日も各議員からいろいろ質疑等で十分やられておりますので、経過についてはこれで終わりたいと思いますが、次に図書館の移転についても昨日、大分紛糾したところもございました。私は最初に申しましたように、私も亀山駅へ設置するというのを過去にも提言してございますので、私もそういう提言が実っていくのかなというふうに心の中では思っておる次第でございます。しかし、いろいろな条件も出てきております。そういう中で自分だけ喜んでおるわけにはいきません。  市の現況報告、また教育行政現況報告の中でも出ておりますが、図書館のこれからの方向性、これからどうしていくのか、まだきのうの議論では私は見えないと思うんですが、改めてお尋ねしたいと思います。これは、市長の考えを一遍述べていただきたいなと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  おはようございます。  宮崎議員のご質問にお答えをさせていただきます。  本市のみならず、中心市街地の空洞化が指摘をされて久しいことでありますが、平成24年策定の第1次亀山市総合計画の後期基本計画から始まり、今回、今春から第2次亀山市総合計画におきまして、戦略プロジェクトの一つとして市の中心的都市拠点でありますJR亀山駅周辺のにぎわいと都市機能を高めることで、その再生を目指して亀山駅周辺整備事業に取り組んでまいったところであります。  ご案内のように、今もお話がありましたが、昭和の時代から過去何度もこの駅周辺の再生にさまざまなチャレンジをしてまいったところでありますし、さまざまな議論や提言が重ねられてきたところでございますが、残念ながら具現化せずに今日に至っておるところであります。しかしながら、この10年間、地域におきましてもさまざまな検討とか、駅サイティングまつりなどイベント等を通じて再整備に向け段階的に協議を進めてこられまして、関係者の皆様によります再開発事業組合設立に向けた準備が進められてきたところでございます。  ちょうど昨年の平成28年3月議会の施政方針の中で、にぎわいの創出に向け図書館を中心とした公共的機能の移転を検討とこの場で述べさせていただいたところでございましたが、その後、さまざまな検討を重ね、そして総合教育会議での協議と中心市街地再生の視点から、今回、第2ブロックの市街地再開発事業において導入する公共的機能として図書館を移転する方向性を固めたところでございます。
     今後、さまざまな計画の詰め、あるいは調整等々、議会や市民の皆さんのご理解、ご協力をいただきながら、本市の玄関口にふさわしい駅周辺の都市再生を実現してまいりたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  今の市長の答弁で思いを聞かせていただきましたが、やはりきのうの議論で考えますと、非常にぎくしゃくしておったというふうに私は受けとめておるわけでございます。  いずれにしましても、この市の玄関口である亀山駅の周辺についての整備は大事かと思いますし、先ほどから何度か申しておりますように、図書館の整備についても、こちらのほうの現図書館も限界かなというふうにも私は思っておりますが、そういう中で過去からも提言しておるように、やはり人の集まりやすい、利用しやすい位置を選定されてここに持ってこられたんかなというふうに自分は思っております。  その中で、やはりこの流れが、きのうの議論を聞いておりますと、総合教育会議の結果とかを踏まえてと思うんですけれども、やはり市長の思いがもっと強く意志を貫くぐらいの気持ちを出さないとなかなかこれは議論がうまくいかないと私は思っておりますが、そこらの思いを再度確認したいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  今回の駅前再生の事業につきましては、本市にとりまして現在の状況、このままではいけないと、そしてまちの中心市街地再生をしっかり前へ進めていこうという中で、強い意志でもって積み重ねてきたものでございます。その事業の成立のために、都市機能の再生のために、再開発事業というのは大変な大事業でございますので、それについて公的機能の移転、これは図書館等の機能が最もふさわしいのではないか、そういう思いでこの計画の中に整備をしていこうという強い意志で臨んでおるところであります。  これは、市長の独断でというような、きのうそんなお話がありましたが、市として適切なプロセスを積み上げて、そして多くの英知を積み上げてしっかり前へ進めてまいりたいというふうに思っておりますので、ぜひこれは本当に多くの、今後もさまざまな局面で教育委員会との調整とか内部の調整とかさまざまな場面があろうかと思いますが、議会並びに市民の皆さんのご理解とご協力を経て実現に向けて前進をさせていきたいというふうに考えておりますので、今後ともよろしくお願いをいたします。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  きのうはきのうとしても、今の思いは理解しておきましょう。  例えば教育長、何かこれについて意見があればお聞かせ願いたいと思いますが、なければ結構です。  それじゃあ、この問題については終わります。  それでは、次に教育問題でございます。今度は教育長に出ていただかんならんと私は思っておりますので、よろしくお願いします。  まずこの中で、教育問題でいじめ問題の現状と対策、それから体罰についてということでお聞きしたいと思うんですが、いじめ問題については、過去からいろいろ何度か全国でも起きておりました。私は子供がおったときに、自分の身にも起きておりまして、私は親として子供にやはり不安があったことをつかみまして、私のところの子供が小学校でございました。特にそのときに中学校の子供にいじめられたという事案で、私が突きとめまして、というのは、朝、学校へ行く前になると微熱が出ます、自然と。それで何かこれはおかしいなというふうに思ったんですが、医者にもかかりましたけれども、風邪でもない。何でやろうなというふうに私は思っておったら、そういうようなんがちょっと出まして、それで私は抗議にもお願いにも上がりましたが、そんなことはないということを学校の先生が、その当時の小学校やなしに中学校の先生が言われました。それならいいわと、私は私で解決しようやないかというふうで自分の思いを決めまして、その相手さんを子供から聞き出しまして、相手の子供と話しして解決いたしました。  そういう中で、非常にこれについては難しい問題でございます。最近でいきますと茨城県の取手市の問題もございます。そういう問題もございますので、いろいろ教育委員会も受けとめはあると思います。  まず、このいじめ問題の亀山市の現状と対策についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  大澤教育次長。 ○教育次長(大澤哲也君)(登壇)  おはようございます。  亀山市におけるいじめの現状ということでございますけれども、市内の小・中学校におけます直近の認知件数につきましては、平成26年度には小学校が6件、中学校19件の計25件、平成27年度には小学校9件、中学校13件の計22件、平成28年度には小学校23件、中学校15件の計38件となっております。また、本年度の4月、5月におきましては小学校3件、中学校4件の計7件となっております。  なお、昨年度までの事案につきましては、全てこれまで解消しておりまして、さらに本年度の事案につきましても解消に向けて即時に対応して、現在、見守りを継続しているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  続いて、数字的に見ても26年が25件から昨年が38件とふえておる状態でございます。こういう中でもやはりいじめについては対策は講じられておると思いますけれども、これから先もどのようにしていくのか。いじめがはびこりますと、非常に学校の中でも不安がる児童・生徒がおるというのも多々あると思います。それをやはり解決しなければ明るい学校が築いていけないというふうに私は思っておりますけれども、そういう中での今度は教育長にもちょっと登壇願ってお聞かせ願いたいなと、これからの対応について教育長としての考えを聞かせていただきたい。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  おはようございます。  議員お尋ねのいじめの状況につきましては、教育長といたしましても教育委員会といたしましても、いじめは絶対に許されないこと、また一方で、どの学校でも誰にでも起こり得るものという認識を持っております。そのような中で、いじめ問題対策としましては、亀山市いじめ防止基本方針というものを策定してございまして、それに基づき実効あるいじめ防止対策の取り組みを進めてまいりました。各学校におきましても、それぞれいじめ防止基本方針を定め、年次見直しを行う中、その方針に沿った着実な取り組みに努めておるところでございます。  また、市の基本方針にのっとり、亀山市いじめ問題対応マニュアルにより学校とともに未然防止と早期発見、いじめに対する迅速な対応を図っているところでございます。  未然防止につきましては、全教職員がいじめはどの学校でもどの子にも起こり得る問題であることを十分認識し、仲間づくり等を通していじめに向かわせない取り組みを計画的に推進しております。  早期発見につきましては、各学期1回、いじめアンケートや教育相談とともに、教育委員会にて予算化をしております児童・生徒理解のための級友調査、これは学級内で自分がどのような楽しい、つまらないとか、どのような学級の中での人間関係か最終的に図表化してあらわれるような仕組みの調査でございますが、それを年1回実施するなどきめ細かな実態把握を確実に行いながら、小さないじめの兆候についても見逃さないよう子供に寄り添った支援を進めております。  迅速な対応につきましては、特定の教職員で抱え込むことなく、組織的な対応を行う中で、被害を受けた児童・生徒を守り通すという信念を持ち、関係機関、専門機関とも連携していじめ解消に取り組んでおります。  今後、国のいじめの防止等のための基本的な方針がこの春にまた改定されておりますので、亀山市のいじめ防止基本方針の一部改正を現在進めておるところでございます。  いずれにしましても、件数がふえているように感じるわけでございますが、認知件数ですので、認知件数はどんどんふやしていくというか、ふえているということはそれだけ認知をできた件数がふえているということですので、発生件数そのものは不明でございます。だけど認知件数は積極的にふやしていこうという考えを持っております。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  いじめ問題については、3月議会においても、亀山市いじめ問題対策連絡協議会とか、いじめ問題調査委員会、そういうような条例化もして亀山市としても取り組んでいくという強い姿勢を持っておりますが、先般もある市民の方が、ことしじゃないんですが過去にいじめられたわということを私に訴えまして、それを私も過去に自分の子供があったんやという話もしておる中で、教育委員会、学校で何とかなくするような状況をお願いしておくわということできょう質問させていただきました。  そういう中で、茨城県の取手市が何かその案件を隠したんかどうかちょっとわかりませんけれども、新聞報道で再度取り上げられて謝罪したと。やはり表へ出すのを怖がるんやなしに、市民全体、また学校教育の関係者全体でこういうふうに取り組んでいったほうが私はいいんじゃないかというふうに思っておりますが、そこらの気持ちをもう一度お聞かせ願いたいなと思いますが、最後にもう一件体罰もございますんで、それも含めてまたよくお聞かせ願いたいなと思っております。  次に、体罰の問題につきましてですが、きょうもきのうもテレビで体罰の問題がかなり報道されていました。けさも私、出てくる前に見ておったんですが、サッカーをやっている子供がコーチに殴られておるのが動画で出ておった。やはり、このごろはそういう道具があるので、どこでかは知らんけれども、撮ってそういうネットに投稿されておって全般に流しておるということもございます。  そんなんは別としても、体罰については必ずしもいいもんではないと私は思っております。私、自分の例ばっかり申しますけれども、私は中学校のときに体罰というのか、それは私が悪うございましたんで体罰を受けて当たり前でございます。授業時間にグラウンドで1時間正座させられたり、職員室の前でバケツ2つぶら下げて半時間立たされたりというようなことも、自分の学生生活を思い起こすとあるんですけれども、それはそれで自分も悪かったんで当たり前やと。それを私は親にも言いませんでした。というのは、家で親に言うたらもう一つ親からげんこつが来るのがわかっておるので、そんなんはやめておりましたけれども、やはり体罰についてもいろいろ状況はあると思います。しかし、私は体罰を肯定するものではないと思っております。それは、自分のときはそういう時代ですので、終戦後でございましたんでそんな世界かなというふうにも思っておりますが、今現在の世の中にはそういうことはあってはならないと思っております。  それについても、亀山市の現状をお聞かせ願いたいなと思っております。 ○議長(中村嘉孝君)  大澤次長。 ○教育次長(大澤哲也君)(登壇)  体罰につきましては、学校教育法で禁止されております決して許されない行為でございます。  教員による体罰の発生状況につきましては、平成28年度以降はこれまで発生をしていないところでございます。  直近の状況につきましては、平成27年度には指導の行き過ぎで児童に正座をさせた案件が1件あったということ。また、26年度につきましてはございませんでしたけれども、25年度に頭や背中をたたく、頬を平手でたたく、体を押さえつけるといった案件が5件あったところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  いじめについても体罰についてもいろいろ聞かせていただきました。  最後に、これを含めて教育長の思いがあったら聞かせていただきたいなと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  いずれも私としてはあってはならないこと、ましてや体罰につきましては、大人である、また教育者である行為がそのようなことに結びつくことでありますので、毎月の校長会等、徹底した体罰は許されないという認識を教職員一人一人が持つよう情報発信を、また研修会等も行わせていただいているところです。  ただし、懲戒と体罰は違いまして、懲戒、先生はその生徒に対して何もできないのかといえば、そういうことではなくて、注意や叱責、居残り、別室指導、正座はだめでも起立は、立たせることはできます。宿題を課すこともできます。掃除を罰としてさせることもできます。学校当番を少し割り当てることもできると。そういった細かな体罰と懲戒との違いを、例示を示しながら教職員一人一人に徹底しておるところでございます。  いじめにつきましては、3月議会でお認めいただきました対策連絡協議会は既に6月8日に第1回目を開催して、関係機関による実態把握や取り組み状況について情報交換、情報共有を行ったところでございます。調査委員会につきましても、8月に第1回目を開催する予定としております。  他県で報道されているようなことにならないように、隠蔽とか隠すとかそういったことは、厳に許されるものではないと認識しておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  教育長の考えや抱負も聞かせていただきました。亀山からいじめ、体罰をゼロに向かって頑張っていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。  それでは、次でございます。今度は、農業振興についてでございます。  農業振興については、いろいろ国の施策もございますが、非常に難しゅうございます。農業経営の発展・改善を現況報告で見ますと、目的に人・農地プランに位置づけされて認定農業者の育成に力を入れていくというのが出ておりましたが、そこで、亀山市のまず耕作面積の推移はどのようであるのか、お尋ねしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口環境産業部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  本市の耕作面積、耕地面積でございますが、農地転用とか耕作放棄地の増加等を主な要因といたしまして、年々減少しております。過去5年間における耕地面積の推移でございますが、平成23年時点で、田の耕地面積が1,340ヘクタール、畑の耕地面積が672ヘクタールの合計2,012ヘクタールでございました。そして、5年後の昨年、平成28年でございますが、田の耕地面積が40ヘクタール減の1,300ヘクタール、畑の耕地面積が46ヘクタール減少の626ヘクタールで合計1,926ヘクタールとなっておりまして、23年からの5年間で合計86ヘクタール、23年を基準といたしまして約4.3%の耕地が減少しておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  現状は聞かせていただきました。  これについて、農業施策担当のお考えをどのように持たれておるのか、お尋ねします。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  今、耕地面積の減少の要因として2つ上げさせていただきました。1つは農地転用、それから中山間地域での耕作放棄というようなことでございまして、農地転用につきましては、いろいろ所有者等のご意向もございますことから、これをなかなかゼロにするというのは難しいことだと思いますが、耕作放棄地の対策につきましては、中山間地域のいろんな対策も含めて現在もやらせていただいておりますが、なかなかそれを完全に歯どめをかけるという現状にまでは至っていないところでございますが、今後もその辺のところについては努力をしていきたいというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  そういうのに対応もしていくと、きのうも農振地の話も出ておりました。私どもの地域も農振地がありますが、非常に難しい問題でございます。耕作者は、ほかに転売したい気持ちもございますけれども、農振の縛りで売れないというのもございます。そういう中で、これから全体に考えてこの農地の再利用、管理をどのようにしていくのかなというふうにも私も思っておるわけでございます。  そこらを今後、どのように考えていくのか、例えば我が地域でいったら、最近はやりの太陽光発電をしたいと言うても、農振地であるのでそれができないというのもございます。やはり、実際先祖から受けた財産でございますけれども、今の受け継いだ者も非常に取り扱いに苦慮している部分も多々ございます。  こういう中で、これから先、この農業施策は非常に難しいと思っておりますが、全体を考えても、きのう、おとといの議案質疑に私も補正予算で認定農業者の機械の導入によって300万の補助金というのが出ておりまして、それについても質問させていただきました。そういう認定農業者についても、やはりそれはどんどん頑張ってやっていっていただくのが非常にありがたいかなというふうに思っておりますが、次に零細農業者の支援についてということでお尋ねするわけですが、いわゆる以前から三ちゃん農業とか言われております兼業農家等の零細農業者の支援はどのようにしていくのかお尋ねしたいと思っております。というのは、農地の面でちょっとお尋ねしたのは、これにかかわると思いますので。  例えば、我が地域でも非常に谷地田やなしに平地のええ田んぼでも耕作がなされておらない、放棄地みたいになっておる。そこの方にも尋ねますと、機械を買うてまではようせんわというふうにも答えが返ってきました。そういう中で、零細農業者は非常に難儀しておりますが、例えばトラクターを所有しておれば、荒らさずに起こして草処理だけはできるであろうと私は思っておりますけれども、やはり高価なものでございます。  認定農業者には補助金がついているけれども、そういう部分にも補助金がついていかないのかなというふうに私の思いがございます。そこらを今後の考えがあったら聞かせていただきたい。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  議員のお尋ねは、小規模農家への支援をどのように考えているかということだと思いますが、我が国の農業、農村は、長年にわたる小規模経営が多数を占める構造上の問題もございまして、農業従事者の高齢化や後継者不足、先ほども申し上げた耕作放棄地の増加などが顕著となっており、農業経営力、農業生産力が低下しておることは議員もご存じのとおりでございます。さらに、中山間地等では鳥獣被害等もございまして、それによる就農意欲も阻害され、一層農業を維持、継続していくことが困難な状況となっております。これもご存じのとおりだと思います。
     そのようなことを踏まえますと、今、議員みずからおっしゃいましたけれども、新規就農者等への集約といいますか、以前のような小規模農家が個別に農業を継続していくことは、人手やコストの面から見ても効率的でないこともございまして、引き続き担い手農家への農地集約、集落営農化、あるいは新規就農者への支援等について取り組んでまいりたいと考えております。  さらには、各地域の実情に応じて集落営農の法人化や担い手への農地集約など、地域農業のあり方を検討して担い手を確保しながら、地域ごとに支え合って担い手を支援していくというような地域ぐるみの仕組みをつくることも重要であるというふうに認識しておりまして、県等との関係機関とも連携を深めながら地域農業を支えてまいりたいというふうに考えております。  結局は集約化というお話なんですが、こういう取り組みが、ひいては小規模農家への支援にもつながるというふうに考えております。  また、この後ちょっと議員から質問いただきますが、獣害対策に関しましては、以前から例えば面積要件なんかもございましたが、面積要件もなくすなどして、別途小規模農家への対応も考えておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  獣害対策についてもちょっと触れていただきましたんで、これは毎回の議会の中でも議論もされております。先進地も視察しましたが、立山町ですが、あそこは山に桃の木を植えるんやとか、クリの木を植えるんやというふうに対策はされていた。その後を追っていませんので成功しているのかちょっとわかりませんけれども、いろいろな考えを各自治体でもやられておると。  我が地域でも、昔には鹿やイノシシ、猿なんてほんまに見たことない地域でしたが、昨今はもうしょっちゅう見ます。そうやでその害というのも非常にありますが、以前からもいろいろ検討もしていただいておりますので、今後対策を講じてもいただくようにお願いして終わりたいと思います。  それでは、最後になりましたが、若者交流推進事業でございます。  これは、現況報告にも出ておりましたが、これまでの成果と今後の取り組みについてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本企画総務部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  まず、これまでの成果でございますが、若者交流推進事業につきましては、昨年5月にかめやま若者未来会議を立ち上げまして、現在36人の方がメンバーとして活躍をしていただいております。  取り組みの内容でございますが、市が主催しますさまざまなイベントに参加をいただいたり、県外視察等を行ってきたところでございます。また、これらの活動の締めくくりといたしまして、活動報告会なども開催をさせていただいたところでございます。  成果といたしましては、こうしたさまざまな取り組みの中で若者の交流が促進できたこと、また市内外の取り組みを学ぶことによって積極的な市政への参画というものも促せたのではないかというふうに考えております。  それと、今後の取り組みでございますが、現在行ってきた取り組みを引き続き行っていくとともに、将来的には、かめやま若者未来会議の主催によるイベントの開催でありますとか、政策アイデアの検討、提言といった、そういった成果に結びついていき、若者世代の積極的なまちづくりへの参加が促進できるよう、積極的に取り組んでまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  宮崎議員。 ○12番(宮崎勝郎君)(登壇)  いろいろ成果を聞かせていただきましたが、やはり市民の参画ももちろんですが、特に若い方々の市政への参画についても今後も取り組んで、今の答弁を聞きまして私も気を強く持ったところでございます。  さらにこういう交流事業を推進していただいて、よりよい亀山市ができることを期待して私の質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。 ○議長(中村嘉孝君)  12番 宮崎勝郎議員の質問は終わりました。  質問の途中ですが、10分間休憩します。                (午前10時49分 休憩)    ─────────────────────────────────────                (午前10時59分 再開) ○議長(中村嘉孝君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、7番 福沢美由紀議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  日本共産党の福沢美由紀です。  一般質問、通告に従いさせていただきます。  本日は、国民健康保険事業についてと太陽光発電事業に対する市の対策についてということで、大きく2点をお伺いいたします。  1点目の国民健康保険事業について、まず国民健康保険が平成30年度から都道府県単位化となるということで、この間の予算決算委員会でも少し質疑をさせていただいたところなんですが、この2月に出ました三重県の新しい制度になったら、どのような保険税になっていくかということも含めて仮算定結果というのが出ています。最近も新たにいろんな方法をもって試算をして、各首長、担当などに説明をしたということもあったようでございます。これらの結果について、まず内容をご説明いただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  7番 福沢美由紀議員の質問に対する答弁を求めます。  坂口市民文化部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  国民健康保険事業の制度改革に伴いましての市町が払う納付金、保険、あるいは徴収する保険料についての仮算定結果ということの内容について、まずご説明を申し上げます。  今回の制度改革によりまして、平成30年度から県が国保財政運営の責任主体となり、市町の国民健康保険加入被保険者数や被保険者の所得、医療費等を考慮して、市町ごとの県に支払う納付金額を決定し、市町は徴収した保険税を財源として県に納付金を支払うということになります。  去る3月13日に開催されました三重県国民健康保険運営協議会準備会におきまして、県による国保財政が実際の平成30年度からではなく、平成29年度から実施されたと仮定した場合の三重県内の各市町が県に納付する納付金の金額と、その納付金を基礎として市町において必要となる保険税総額が第2回目の仮算定結果として公表されました。この納付金を決めるに当たりましては、三重県全体での納付金総額について、各市町の被保険者数、所得、医療費等を積み上げて計算をされますが、県内各地での医療費水準には偏りがあるため、この医療費水準を納付金積算にどの程度反映させるかということが検討をされております。  ここで実際の亀山市の試算額でございますが、医療費水準を50%反映させるとした場合での納付金額は、亀山市分として約12億7,770万円で、1人当たり保険税額は13万6,124円と試算され、県下29市町中9位の高さとなっております。これは、平成27年度の亀山市の1人当たり必要保険税額と比較すると、約2万7,000円、25%の増となっているところでございます。  その後、5月31日に各市町首長宛ての説明会もございましたが、ここにおきまして新たな納付金額とかそういったものはまだ公表されているものではございません。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  亀山市が1人当たりの税額が上から数えて9位の高さである、今まではそうではなかったんですよね。今まではそうではなかったんだけど、やはり大きく税額が上がる。そして、伸び率についても25%ということで、この伸び率の高さは29市町の中で、大紀町、尾鷲市、木曽岬に続いて4番目だということですね。こういうふうに亀山市の税額が大きく伸びた原因というか、要因は何だとお考えでしょうか。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  今回の仮算定結果に対します市の見解でございますけれども、まず今回の仮算定といいますのは、県による国保財政運営が実際の平成30年度からではなくて、平成29年度から実施されたと仮定して算定されたものでございまして、その結果としましては今後の検討を行うためのたたき台とすると、そういった目的を持ったものでございます。このため、今回の結果というのは、今後の精査、検討状況によって数値が大きく変わる可能性があり、新制度における各市町の実際の負担を直接的に示しているものではございません。  また、今後、国において新しく拡充される公費の考え方というのが今後示されまして、今後、まだ9月ごろにその公費の考え方を踏まえた第3回目の仮算定が実施される予定というふうになっている、そんな状況の中の仮算定でございます。  そういった状況でございまして、今回、仮算定においていろんな納付金の増減があったわけでございますけれども、まず県全体としての一般的な傾向、今回の制度改革による一般的な傾向というのがございまして、これにつきましては、今度は県全体で一元化して各市町に案分するということになりますので、この加入被保険者の所得に応じた案分を行うということによりまして、所得水準の高い市町の納付金は高くなり、所得水準が低い市町の納付金は減る傾向がございます。また、各市町の国保会計の財源となっておりました国・県からの財政支援や前期高齢者交付金等については、市町ごとに算定されておりましたのが、平成30年度以降はその多くが県全体で一本化して算定されることになり、その結果、交付金等が多く配分されていた市町は県全体で平均化されるため、収入が減り、納付金はふえる傾向がございます。また、医療費水準の反映度合いとしまして、医療費水準の反映を少なくした場合には、県全体で平準化されて医療費水準が低い市町の納付金はふえ、医療費水準が高い市町の納付金は減る傾向がございます。  そのような中、今回、第2回の仮算定結果において亀山市の必要となる納付金額が大きく増加というふうに示されたところでございますが、この要因といたしましては、亀山市の所得水準の高さと前期高齢者交付金の精算等による影響が大きいと県から説明を受けているところでございます。亀山市の国民健康保険被保険者1人当たりの平均所得は57万350円で、県下29市町中10位の高さとなっております。また、前期高齢者交付金、こちらは65歳から75歳の被保険者の加入割合が多い市町に多く交付される交付金でございますが、この交付金は2年後に精算が行われることになっておりまして、新制度導入時の2年間、平成30年、31年度は各市町ごとの精算が残ることになりますが、亀山市の場合、平成29年度の試算において、平成27年度の前期高齢者交付金の精算がマイナス精算、つまり27年度に多く交付金をいただいておりますので、29年度には返還が必要と、そういった試算となっておりまして、逆にプラス精算の市町と比べますと納付金のほうが大きく増加しているというところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  所得が高いところが必ずしも多分納付金が高くなっているとは限っていないし、いろんなことを合わせた結果だとは思うんですけれども、今おっしゃった所得が高目だから高いんだろうということと、前期高齢者の交付金についてマイナス精算だから高くなったんだろうということを言われましたが、その3番目に言われた医療費水準については、亀山についてはどのようにお考えなのか、見解をお聞きしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  医療費水準でございますが、各市町の国民健康保険事業においての医療費を使っている高さということでございますけれども、今回の制度の中で、今までの国保会計におきましても医療費を多く使っている市町につきましては、当然多くの保険税を集めてそれで支払っていかなければならなかったというようなところでございますが、今回の制度の中では医療費水準をどのように反映させるかというのは各県で調整を行うことになっています。県の中でその医療費の水準を納付金にどう反映させるか、それがまさに検討されております。  検討されておるのが、医療費水準を100%反映させるというのから、全く医療費を反映させないところまでということがございまして、県の根本的な考え方としましては、最終的には医療費水準は反映させない方向に持っていきたいと。県内におきまして、一緒の所得であればどこの市町に住んでおっても同じように保険税を支払うというような平等なふうに持っていきたいということでございますが、現実的には今、三重県内におきましては医療費水準にかなり差があると。高いところから低いところがございまして、これをこのまま医療費水準を反映しないということになりますと、余り医療費を使っていない市町がほかの市町の医療費の分を面倒見るというようなことになってきますので、県としましては段階的に持っていきたいという考えでございます。  そのような中で、100%反映するかゼロにするかというところで今検討がされておるところでございますけれども、県の最新の考え方としましては、県は最初は0.7、70%反映をさせて6年後にはゼロに持っていきたいと、そんな考えでございます。そこで、今の亀山市がどうかということでございますけれども、亀山市の医療費水準は今、県の平均より少し高い状況にございますので、亀山市としましては、医療費水準を全く影響させないような形にしますと、少し安く済むというようなことになっていくということでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  亀山市の医療費水準は、県の平均より少し高目であると。ここまで詳しい打ち合わせはしていませんけれども、県より少し高い要因というのがもしわかっていることがありましたらお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  しっかり分析はできておりませんが、医療費水準につきましては、やはり高齢者の割合が多いと高くなる傾向が一つあると思いますし、医療機関がいろいろ発達していますと、そういった高度な医療が受けやすいということで多い場合もあろうかと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  高齢化率と医療機関が発達、病院がたくさんあるところはどうしても病院にかかるしということがあるんだと思うんですけれども、亀山市の場合、医療センターの規模としてはそう高額な大変な治療をするということでもないんだろうし、鈴鹿が近いですけれども、それほど医療費水準が高いといってもそう大きな問題ではないから、県としても所得水準のことと前期高齢者の交付金のことを言われたのかなということを今の答弁を聞いてわかりました。  それで、この2回目の算定で税額が大きく上がるのが29市町のうち23市町だということで、ほとんどがもう上がるんだということで、結構三重県中、皆さんえらいことやということで、試算だからまだわからないんだと言いながらも、同じ係数を掛けて同じように計算をした結果がこのように出てきたわけですから、大きな問題だと思います。  今でも限界だから、国保が本当に高過ぎて今でも限界だから、皆大きな問題として取り上げているわけなんですけれども、納付金というのが県から多分30年度は示されて、それについては100%払わなければならないということが言われていると聞きます。この状態でどのようにしていく、2回目の算定結果ではありますが、多分想定される部分もあると思うので、どうしていくおつもりなのか、今後この30年度に向けてのスケジュールも含めてお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  平成30年度からの制度改革が行われますと、毎年県から示される納付金を全額市として支払うことになりますので、その納付金を支払うことのできる保険税収入を確保することが必要となってくるところでございまして、最終的にはこれに見合った保険税率への見直しというのが必要となってくるところでございます。  今後、平成28年度の各市町の国民健康保険事業の事業実績が出てきましたら、これに基づいて第3回目の仮算定の結果が9月ごろに示される予定でございまして、その折に示される納付金額や標準保険税率、こういったものを踏まえて、平成30年度以降の亀山市の税率見直しに向けた検討を行っていきたいと考えております。ただ、現時点におきましては、今後見直しの基礎となるような事業実績自体が平成27年度のであったり、それから医療費水準の反映係数がまだ決まっていない、さらには制度改正により保険税負担が増加する市町に対しまして、激変緩和措置というのが行われる予定でございますが、その詳細がまだ決まっていないと。非常に未確定な部分が多いわけでございますし、さらに平成30年度からは1,700億円の国の財政支援がここにさらに追加となってくると。そういった非常に不確定な部分が多い中でございますけれども、平成30年度に向けまして、そういった県、国の情報をしっかり捉えた上で保険税の税率の見直しに向けての検討をしていきたいと考えているところでございます。  そして、この税率の見直しに当たりましては、税率はもとよりその被保険者の均等割、世帯平等割である応益負担と、所得割、資産割である応能負担の賦課割合や賦課方式の見直しについても、現在の各所得層の負担水準を考慮して検討してまいりたいと考えているところでございます。  そのスケジュールでございますけれども、現在、国・県が示しているスケジュールとしましては、平成30年度の納付金、標準税率が確定されるのは平成30年の2月ということでございまして、それに向けて準備をしていきますが、保険税率を変更する条例改正案につきましては、現時点としましては平成30年の3月定例会に新年度予算とあわせて提案をさせていただきたいと考えているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  激変緩和措置が多分あるだろうから、大きく負担になっても少しは助かるのではないかという淡い期待もあろうかと思いますけれども、まずそれもちょっとわからないし、1,700億円の配分についても、三重県全体としてもそう多くないことが言われている中で、亀山市にどれくらいなのか。それはどういうところに1,700億円を配分するかというのについても、指標みたいなものが出されていると思うので、それに向けて健康づくりであるとか、やってはみえると思うんですけれども、そこはでも、これからそんな2月や3月に決まったんでは期待をしていても仕方がないので、3回目の試算が出る前にいろんな亀山市なりの、先ほど言われた応益応能の比率などについて検討していただくということはわかります。  ただ、先ほども言われた何で保険税がふえるのかというのの要因として、所得水準が高いところはどうしても高くなるんだということになりますと、今までも所得水準が、三重県が意外と中間というか低いほうではなかったけれども、税としては割と低目で抑えられておったという部分があったと思うんですね。としますと、やっぱりこの応益応能の比率ということで、高いところからしっかり税をかけて、本当に所得のない方、低い方についての比率を下げるということができ切っていなかったということが言えるのではないかなと思うんですけれども、そこについての試算、そこも含めて、例えばいろんなモデルケースを出したり、試算の結果というのはどの段階でスケジュールとして出していただけるのか、伺いたいと思います。  先ほど私が言った高い所得の方からきちんと取れてなかったんじゃないかなというところら辺についても、ご所見があれば伺いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  亀山市におけます国民健康保険の保険税率でございますけれども、平成22年度に改正をして以来、改正がされていないという状況でございます。いわゆるシミュレーションというのは、現在としてはできてはおりませんが、今、例えば所得割という数字を比較させていただきますと、鈴鹿市、津市につきましては、昨年の4月に改正をされまして、所得割が医療、後期、介護合わせて合計で鈴鹿市が13.2%、津市が13.8%という中でございますけれども、亀山市は現在8.6%というようなことでございまして、所得割の割合としては、亀山市としては低い状況にあるのは現実でございます。  こういったこともございますので、総合的にシミュレーションをしながら税率の見直しの検討をしていきたいということでございまして、スケジュールとしましては、やはり国・県の、先ほど出ました公費の1,700億円の考え方というのも実はまだ国から示されていなくて、この夏ぐらいに国から示されてくる、そんな状況でございますので、作業としてはしにくいところでございますけれども、まずは基本的な他市と比べた応能応益であったりとか、そういったことについての検討をこれからは十分夏に向けて進めていきまして、秋に第3回の仮算定も出てくると、そういったことを踏まえて固めていきたいと考えておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)
     福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  応能と応益の割合については伺いました。  そして、その4方式の件についてもちょっとご説明いただきたいんですけれども、亀山市は資産割も含めて4方式のやり方をとっているんですけれども、県内はどういう状況なのか、全国はどういう状況なのか、今後どうしていくのかというところについて、シミュレーションするんでしょうけれども、そこについてのご説明をいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  そういった所得割、資産割等の設定の今現在の県内の全ての状況というのは、ちょっと今数字上では持ってはおりませんけれども、今、例えば14市がございまして、資産割を採用しておるところというのはかなり減ってきております。特に今亀山市は、資産割23%ですけれども、例えば鈴鹿市は10%だけ、津市はゼロ、松阪市もゼロ、伊勢もゼロ、いなべゼロ、四日市ゼロ、名張ゼロ、伊賀ゼロと、そういった状況でございまして、資産割はやはり少なくなっている傾向でございまして、国・県の基本的な考え方も資産割というのはなくしていく方向にあると理解しているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  資産について税率を掛けているところは少数派になってきているということですね。これも都会というか街中なのか、例えば田舎なのかということによっても全然違うと思いますので、シミュレーションを待ちたいと思います。  あと、気になりますのが、亀山市はここ数年、本当に減免制度、新たに積み上げていただいたり、資格証明書をゼロにしていただいて、短期証を1カ月から少しずつ、きちんと対面していただきながら保険証を渡していただくというようなことをしていただいたり、さまざま、手厚くというか、丁寧にやっていただいているなということを私もすごく感じているわけなんですが、この積み上げ、これらは県単位化によってどうなっていくのか、変わっていくのかというところについてお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  国民健康保険税の減免制度につきましては、市の条例を根拠に運営をしているところであり、都道府県化となりましても、市としては引き続き市条例に基づき、これまでと変わらず適切に制度を運用していくところでございます。  また、資格証明書及び短期被保険者証の取り扱いにつきましても、現在各市町でそれぞれの交付基準により発行されているところでございまして、都道府県化に伴い、県下一律に交付基準が統一されますと混乱を招く可能性があると考えられることから、当面は県としての基準を示すにとどめるとされております。したがいまして、市といたしましては、都道府県化となりましても、これまでどおり市の交付基準に基づき丁寧な対応に努めてまいりたいと考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  県単位化になっても、これまでの丁寧な対応を続けていくということでありました。安心しました。  そして、次の質問に移りますが、法定外の繰り入れについてお伺いしたいと思います。  今までこの亀山市の国民健康保険税、問題として基金がないということをずうっと議会からも再三再四申し上げてきたわけですが、昨年でしたかの予算決算委員会で、もし万が一、亀山市民の中に大きく医療費が増大するようなことがたちまち起こってきたらどうするんだと、保険税の会計の中だけでは対応できないような支出が見られたらどうするんだということを、私質疑したことがございます。そのとき市長は、そういうときにはきちんと一般会計からも対応していくんだということを言われたと思います。  この県単位化になるということは、こういう病気が広まったり、そういう医療費が増大したらどうするんだという心配は、県が責任を持つことになると思います。ですから、市町によってそういう医療費が高くなったときのことについては、基金で対応しなくちゃいけないという心配はなくなるんだとは思います、一旦。  しかしながら、先ほどから説明がありましたように、納付金が毎年示される。それを100%払わなくてはならない。納付金の内訳としては、ほとんどが保険税だということなんですね、100%ではないとは思いますけれども。それが本当に集め切れなかったらどうするんだということが、今度は違う心配が起こってきます。そういうときに、一般会計から繰り入れということをきちんと考えていくのか、それとも違う方法をとられるのか、そこについてはちょっと市長にお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  福沢議員のご質問にお答えをさせていただきます。  今回の国民健康保険制度改革によります国保財政運営の都道府県化を行う最大の目的は、ご指摘のように国民健康保険制度を持続可能なものとするものでございます。これまでそれぞれに運営をしておりました財政面での仕組みが県に一元化されることによって、運営が不安定と言われておりました小規模保険者の財政基盤の安定化が図られることや、予期せぬ財政負担等、県と29市町で支え合う仕組みが構築されることが大きな基盤、メリットとして上げられるものでございます。  また、今回の国保制度改革では、広域化による財政安定化とともに、国から毎年3,400億円の財政支援による保険税負担の軽減も見込まれておりますので、制度改正により負担がふえる市町に対しましては、今後しっかり定めていく必要があろうかと思っておりますが、市町に対しては、保険税率が急激に高くならないよう、県の繰入金を活用した激変緩和措置を講じる方向性が示されておるところであります。  これらのことから、決算補填目的の、今ご指摘の法定外繰り入れにつきましては、国並びに県においては計画的、段階的な削減解消をしていくという方向性が示されてございますので、これは基本的に慎重な対応をする必要があるというふうに考えておるところであります。  その年に県への納付金が払えやんようになったらどうするのやということでありますが、この県に支払うことになる納付金につきましては、これは前年度に県から必要額が示されて、これに基づいて予算編成を行うというプロセスになりますので、基本的には年度途中において財源が不足するということは少ないというふうに考えておるところでございます。また、県において設置されます財政安定化基金の借り入れも可能となるというふうに伺っておりますので、それも可能であるということでございます。  いずれにいたしましても、この新しい制度への移行の中で、県が示す納期に対して安定して支払える財源を確保できますよう、保険税率の適正な見直しなどを進めていく必要があるんだろうというふうに現時点で考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  国から3,400億円、毎年手だてがされるということなんですけれども、毎年、日本中の法定外繰り入れを合わせますと、3,900億円だそうです。これをやめなさいということで、もしみんなが引き揚げてしまったら、3,400億円出しても、もう焼け石に水というかマイナス効果しかないわけですね。  そんな中で本当にどうしていくのか、ぎりぎりだから、払えなくて高くて大変だから今問題になっているわけです。県に基金をつくることができるので、それから借りることができますけれども、それを借りたら次の年に返さんならんということが起こってきますし、非常に税率にそれをダイレクトに反映させるということが本当に市民にとって、低所得者の市民にとっては特にどういうことになるのかということを丁寧にシミュレーションしていただいて、やっていただかなくちゃいけない。私はもうこれは限界なんだろうなと感じています。  今まで都道府県単位化のことを言ってきましたけれども、先ほど市長が持続可能な制度が目的だということをおっしゃったんですけれども、そもそも国がこれを出してきた目的は、医療費の適正化というのが非常に大きいんだと思います。  医療費の適正化ということは、医療費を抑えるということですね、意味は。医療費をかけないということだと思うんですけれども、かけないということは医者に行かないということなのか、行きたい人でも行かせないということではないはずなんですね。もし、ずうっと行かなかったら重症化してもっとたくさんのお金がかかってくることになりますしね。本当にいい意味で医療にかからなくて適正化ができるんならいいんですけれども、今、国保にかかっている人の高齢化であるとか、所得であるとかを見ると、なかなか健康づくりというのも、今亀山市も頑張ってもらっていますけれども、国保の医療費に反映していない状況であるということなんですね。  そういう中で、やはり一番大切なことが何なのかというと、やっぱり持続可能な制度ということではないんではないかなということ。いつも国保の大事なのは持続可能な制度をつくることですということを担当の方もおっしゃるんですけど、やはり市民の命と健康、暮らしを守ることですということを国保としてはやっぱり胸を張って言っていただきたいなと思います。最も大切なことは、払える保険税にすることと、医療のアクセスをきちんと保障することであるということを私は考えます。緑の健都かめやまということを大きく掲げた市長としては、私はそこをぜひともしっかりと心に置いて今後やっていただきたいなと感じております。  次の、残りの都道府県単位化以外の課題についても少しお聞きしておきたいと思います。  今の国保制度において、何が課題と認識しているのかをまずお聞きします。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  国民健康保険事業におきまして本市が取り組むべき課題でございますが、国民健康保険事業の持続的な運営のため、国民健康保険税の収納率向上に向けた収納対策と被保険者の健康増進を図るための保険事業の取り組み、それに伴う医療費全体の適正化というものが取り組むべき課題であると考えております。  まず、国民健康保険税の収納率向上に向けた収納対策でございますが、毎年度目標収納率を設定し、年間徴収計画に基づき計画的に取り組み、現年分の保険税の収納率は平成27年度、28年度の2カ年度について目標収納率を達成しているところでございます。  しかし、滞納繰越分の保険税につきましては、一定の収納額は徴収しているものの、目標収納率を達成していない状況でございます。滞納繰越分の収納率向上のため、滞納者のうちの未折衝となっている被保険者の対策に取り組むなど、引き続き収納率向上に向けた取り組みを進める必要があると考えております。  また、次に被保険者の健康増進に向けた保険事業の取り組みでございますが、現在、第2期特定健康診査等実施計画に基づき、糖尿病などの生活習慣病の予防のため、特定健康診査及び特定保健指導を健康福祉部の長寿健康づくり室と連携して実施をしております。また、昨年2月に策定いたしました国民健康保険事業実施計画、データヘルス計画でございますが、これに基づいて特定健診の未受診者対策、特定保健指導未利用者対策などの保健事業に取り組んでいるところでございます。  今年度は、特定健康診査等実施計画及び国民健康保険事業の実施計画、データヘルス計画の最終年度となりますので、両計画の策定に取り組み、特定健康診査の受診率、あるいは特定保健指導の利用率の向上や生活習慣病重症化予防事業の実施など、被保険者の健康増進に向けた保健事業を実施して被保険者の健康増進を進めてまいるとともに、それに伴いまして医療費全体の適正化に結びつけてまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  私もおおむね保健事業をもっと進めていって、その結果で医療費を適正化していくということについては賛同するところであります。収納についても、本当に払える人と払えない人ということをきちんと見きわめた上で進めていただきたいなと思います。  次の質問に移りたいと思います。  太陽光発電事業に対する市の対策についてでございます。  ここ最近、皆さんから太陽光発電のパネルがどんどんふえてきた、あっという間にふえてきたといろんな方から、土地を持っている人などからは、つけさせてくれないかということで事業者から声をかけられるというようなことも聞いております。  これらに対して、亀山市としてはどういう把握の仕方をしているのか。メガソーラーですとかちっちゃいものとか、いろんなのがあると思うんです。事業者がやっているものとか。それを亀山市はどのように把握しているのか、現状についてお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口環境産業部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  国では、再生可能エネルギー拡大を目指しまして、電気事業者による再生可能エネルギー電気の調達に関する特別措置法に基づきまして、固定価格買い取り制度を創設して、平成24年7月から運用しており、これにより太陽光発電等再生可能エネルギーへの転換が図られてきたところでございます。このようなことから、今議員もおっしゃいましたように、市内でもこれまでから太陽光発電施設の建設が進んでおります。  市内での住宅の屋根に設置する太陽光発電を除いた償却資産に該当する申告件数につきましては、昨年末で90件でございます。そのうちいわゆるメガソーラー、今議員もおっしゃいましたが、1,000キロワット以上のメガソーラーと呼ばれる発電容量の施設につきましては、現在把握しているものとして7カ所を確認しております。さらに、主に住宅の屋根に設置するために補助金を交付いたしました市の太陽光発電システム設置補助金によって設置された10キロワット未満の発電設備につきましては、平成18年から25年度の8年間の補助期間内で821基というふうになってございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  要は全てを把握しているわけではなくて、特に補助制度がなくなった今となっては、特に把握する件数はほとんどなくなってきたということなんだろうかなあと思うんですけれども、この太陽光発電事業、パネルがどんどんふえてきたことについて、把握するべきではないかという声、あるいはいろんな環境や景観などについて影響があるんではないかという声が多分ふえているので、三重県でも今回、ちょうど今、もう終わったのかな、パブリックコメントをされていましたね。ガイドラインをつくるようなことをやっておられますけれども、亀山市の状況で、市としてはこのメガソーラーのパネルたちについて、どういう影響があるかと見ているのか、お伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口環境産業部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  太陽光発電施設の設置に係る、まずちょっと全国的な課題から申し上げますと、事業計画の早い段階から地域住民への情報が提供されず、自然環境との調和等の問題が全国的に顕在化しておるところでございます。  また、太陽光発電施設から生ずる近隣への影響につきましては、一般的なものとしてはパネルからの反射による光害や隣家の部屋の温度上昇などが考えられますが、市内では太陽光発電施設、いわゆるメガソーラーの施工中に豪雨による下流の農地等への土砂の流出の事案があったこともございました。なお、県内におきましては、太陽光発電施設設置に対して森林法違反、自然公園法違反やそれによる住民反対運動などの事案も発生しておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  福沢議員。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  太陽光発電事業の、環境省のほうから環境保全対策に関する自治体の取組事例集というのが昨年の4月に出ております。やっぱり廃棄物の問題であるとか、動植物の生態系であるとか、景観であるとか、生活環境、水、地形、地質など、主な影響が想定される環境項目というのが上げられています。やはり今どういう状況なのかということが、要するにパネルがどこにあってどれぐらいの規模でというのを全て把握していない状況の中で、これらの環境の影響を把握するというのは難しいことになってくるのかなあと思うもんで、私はとりもなおさず把握するための手だてをするべきだろうと思っているんですけれども、そういう把握するとか、そういう条例ですとか、ガイドラインを考えていく。今、どんどん市町でもガイドライン、条例、要綱などをつくっているところがふえております。こうやって環境省が自治体の取組事例集を出していることでも明らかなんですけれども、三重県の中でも大台町がガイドラインをつくられておられます。  実は、私の住んでいる昼生地区の出屋というところでも、大きく3カ所ぐらいのパネルがずうっと斜面につけられています。やっぱり土砂が田んぼのほうに流れてとか、県の道路に流れてというようなことがありました。それについては、地元の自治会と事業者が前もってコンタクトをとって、そして事業者と協定書を交わして、それで対応をきちっとしてもらっているので、まだいいとは思うんですけれども、亀山市中の例えばそういう自治会であるとかが、そうやって対応できるところばかりとは限りません。  これから特に考えなくちゃいけないのが、そこの自治会長さんもおっしゃっていましたけど、これから本当に何十年かして廃棄するとなったときに、これをどうするんだということをきちんとやっぱり見ておかなくちゃいけないということで、大台町のほうも調べられて、やはり原状復帰、きちんと廃棄を、環境に配慮した法にのっとったやり方でしなさいということを最後にきちっとうたってあるということで、それを協定書にもうたったんだということを言っておられました。  それは個人とか自治会の努力ですることではなくて、やはり環境、生活、暮らしのことにかかわってきますんで、市がこういう取り組みをするべきだという思いで私はこの質問をしておるわけですけれども、そこに対する考え方をお伺いしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  先ほども申しましたとおり、自然環境等との調和が地域課題として顕在化してきたことを受けまして、国では固定価格買い取り制度を一部見直すとともに、事業計画策定ガイドラインをつくり、この4月から運用をしております。同様に三重県でも、今、議員おっしゃいましたように、地域課題に対応すべく、太陽光発電施設の適正導入に係るガイドラインを策定する準備を進めており、このほど5月13日から6月12日の間でパブリックコメントを実施したところでございます。  このガイドラインは、本年中には施行される見込みでございますが、施行後は三重県及び設置に係る関係法令等の所管部局と連携いたしまして、この県のガイドラインに沿った対応を行ってまいりたいというふうに考えております。  さらに、太陽光発電施設等の既存の法令の対象とならない土地利用について、地域の合意形成に配慮した適正な導入を指導できるよう、関係法令の整備について国などの関係機関へ働きかけているところでございます。  今、議員おっしゃったように、大台町なんかでは独自のガイドラインを持ってみえますが、当市といたしましては、今、県が県全体のガイドラインを策定中でございますので、この辺を見きわめた上で、申し上げたとおり県のガイドラインに沿った対応を行ってまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○7番(福沢美由紀君)(登壇)  済みません、一言だけにします。  三重県のあれは50キロワット以上だったと思うんです、決まっていませんけど。ですから小さいものに対してはまだかかってこないし、亀山は亀山宿があったり、関宿があったり、田んぼがあったりとかということで景観がとても大事な市ですので、ぜひとも市独自のガイドライン、条例について研究、検討していただくことを求めて私の質問を終わりたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  7番 福沢美由紀議員の質問は終わりました。  質問の途中ですが、午後1時まで休憩します。                (午前11時49分 休憩)    ─────────────────────────────────────                (午後 1時00分 再開) ○議長(中村嘉孝君)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、11番 伊藤彦太郎議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  それでは、通告に従いまして、一般質問のほうをさせていただきます。  今回、亀山市内の鉄道遺産についてということと、文教施設についてということと、あと農業振興地域についてということの3点を質問させていただきます。通告させていただいております。  それでは、まず亀山市内の鉄道遺産についてということで、保全と活用に対する考え方についてということで通告させていただいております。  亀山市は交通の要衝として発展してきたと言われておりまして、中でも関西本線と紀勢本線の結節点でもある亀山駅を抱えまして、旧国鉄の職員の方々も多くおられた国鉄のまちとして発展してきたという側面を持っておる、こんな感じなんですけれども、当時からの鉄道の施設等、いわゆる鉄道遺産と今は呼ばれていますけれども、それが結構残っておって、さらにそれが近年脚光を浴びてきていて、またそれに対する関心が市内外でも高まっていることを個人的に感じております。  そこで、こういった市内の鉄道遺産というものを市としてどう保全し、活用していくのか、その点についてのお考えをまず聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  11番 伊藤彦太郎議員の質疑に対する答弁を求めます。  嶋村文化振興局長。 ○文化振興局長(嶋村明彦君)(登壇)  江戸時代末から第2次世界大戦期までの間に近代的な手法によりまして建設されました、我が国の近代化に貢献した産業、交通、土木に関する遺産を近代化遺産というふうに呼んでおります。近年は、それらの中から重要文化財に指定するなどもございまして、文化財としての認識が進んできているところでもございますけれども、議員がご指摘されました鉄道遺産につきましても、この近代化遺産の一つということでございます。  亀山市は鉄道のまちとも評されるとおり、市内には数多くの鉄道遺産があるところでございます。先ほど申されたとおり、明治23年に四日市と草津を結ぶ路線が、また翌24年には亀山と一身田を結ぶ路線がそれぞれ関西鉄道によりまして開通をしておりまして、当時敷設設置されました鉄道関連の施設が、現在でもJR線として活用、使用されているところでございます。  この鉄道遺産の保全ということに関してでございますけれども、亀山市内の鉄道遺産につきましても、交通の拠点としての亀山市の特性や、当地域の近代化を示す重要な遺跡であるというふうに考えております。しかしながら、市内の鉄道遺産の多くは現在でも鉄道施設として使用が続けられていることから、所有者、管理者であるJR様、また沿線の住民、行政など十分な共通認識のもと、適切な管理等によって保全されていくことが期待されるところでございます。  そうしたことから、市といたしましては、市内の鉄道遺産を紹介するパンフレットの配布など、鉄道遺産の保護についての普及啓発に努めてきたところでございます。所有者であるJR様におかれましても、亀山駅や操車場に残る鉄道遺産の見学会を開催されるなど、鉄道遺産の保護にご理解、ご協力をいただいているところでもございます。  また、市民の活動としても、市内で保存されております鉄道遺産に関して、蒸気機関車の鉄道OBによる清掃活動でありますとか、地域を上げてのまちづくり活動として活用する活動に取り組まれておられます加太鉄道遺産研究会などもございまして、市内でも鉄道遺産への関心が徐々に高まってきているものというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  法的というか、制度的にはまた近代化遺産とかいうのがあって、それのみならず、やはり施設として今でも使われている部分も多いので、やはり当然住民、あと所有者であるJR、そして行政も3者が一体となったというか、こういった取り組みは必要だということで、先ほどパンフレットによる啓発だとか、こういったことも重要なんだろうなというふうに思いました。  それで、加太地区で最近注目されているのがその鉄道遺産というふうなことやと思うんですけれども、先日も鉄橋とか隧道とか、あとすれ違いのためのスイッチバックという極めて珍しい施設があるとか、先日もたまたま加太地区にお邪魔したときに車で走っていたら、ファンの方々を市の職員の方が引き連れて撮影とかされていたのを見ましたし、亀山駅構内に関しましては、回転台とかいう施設が注目されていたりとか、あと駅の躯体自体が何かレールでつくったやつとかで極めて珍しいとかで、この辺は駅サイティングまつりとかいうイベントもやられて、それで結構地元の方々も一緒になって頑張っていらっしゃるとか。  あと、ちょっと出てはきませんけれども、ますみ公園とか、あと観音山にある鉄道機関車のですね。あともう一つおっしゃいましたけど、OBの方が結構多くて、やはり旧国鉄の職員の方々のノウハウとか、やはり鉄道に対するイベントとかもこういう方々によって支えられている、こういったことも非常に大きいんだろうなというふうに思います。  加太の遺産とか言いましたけれども、旧関町ではもともとそれほど鉄道遺産という言葉とか認識とかもなかったと思うんですけれども、やっぱり合併後、市内に、やはり旧亀山市にもいっぱいあると。それによって、関地区の中にもこの加太の遺産のように脚光を浴びてきたとかいう、これも一つの合併効果かなというふうにも思いますけれども、やはりこういった鉄道遺産というのが新市のまちづくりの核になっていくんだろうなというふうにも思います。  それで、こういったポテンシャルを持っている。実は先日、これはうわさなのかもしれませんけれども、トワイライトエクスプレスというのがあって、これは西日本のほうから、大阪から東海道線じゃなくて和歌山周りで亀山に乗り入れる、そんなうわさ話があると。本当にほんまかどうかわかりませんけれども、結構ファンの方々も注目するようなもので、ただ亀山にそれが乗り入れても別におかしくないなという、それだけのポテンシャルをやはり亀山というのは持っている。この辺の、何かこういったことは地道な活動は要ると思うんですけれども、大切にしていっていただきたいなというふうに思います。  ただ、そんな中で、遺産と言っていいのかどうかわかりませんけれども、我々として一つ気になっているのが、関ロッジの前にあるブルートレインです。  これに関しましては、やはり関ロッジの存続の話とかありまして、関ロッジというものが再び今回借りる方がいらっしゃって、再スタートを切るということになって、ただこの辺、実はブルートレインというのは宿舎としては活用しないんだというような話が、先日の5月の全員協議会でも言われたと思います。ただ、それについてはまだ余り決まってないというようなことであったんですけれども、その辺について、このブルートレイン、一体これはどういうふうなことになっていくのか、その点の考えをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  久野関支所長。 ○関支所長(久野友彦君)(登壇)  先に旧国民宿舎関ロッジの状況でございますが、ゲストホテル関ロッジとして営業再開に向けて新たな事業主のほうで準備を進めていただいており、ブルートレインにつきましては、宿泊施設としては利用されないことになっております。  このことから、ブルートレインの取り扱いにつきましては、現状有姿による譲渡、あるいは他の現存車両用の補修部品としての部分解体としての提供などの想定をしておりまして、鉄道ファンにとっても貴重な車両でありますことから、有効に活用いただけるよう、現在さまざまな可能性を検討しているところであり、すぐさま廃棄処分をするとかいうことではなく、今そのような活用ができるかという検討をさせていただいているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  その辺の話、5月の全協の場でも、特に櫻井議員のほうからもありましたけれども、解体という話が前から出ていた。そんな話の中でほんまにどないするのやという話で、ただ本当に解体ありきやったような雰囲気も感じていたのが、ほんまにこれから考えていくんですわというようなことを久野支所長が言われて、半歩前進したのかなというふうには思いましたもので、状況としてはまだまだ予断を許さない方向やと思いますけれども、何らかの活用をしていっていただきたいとは思うんですけれども、やはりその中で実際にこの関ロッジを借りられる方がもう宿舎としては使われないというふうになったときに、そんなにあそこに置いてどうたらという話にはなりにくいのかなというのは思いますもんで、そうするとやはり撤去とか解体という話にもすぐになりかねないというふうにも思います。  ただ、あそこは同じ観音山公園の中に機関車広場というのがありまして、以前からせっかく車両があるんやで、車両を固めることによってその辺のボリュームが増してよりよいものになるんじゃないかというような意見もありました。  そういう意味では、その機関車広場に移設して保存するというふうな考え方もできるのではないのかというふうに思いますけれども、そういった、もちろん観音山公園の中だけではなくて、もっと違うところで有効活用、市内で有効活用できるんじゃないのかという話もありますけれども、その点の移設保存というふうなことに対しての考え方はないのか、その点をお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  久野関支所長。 ○関支所長(久野友彦君)(登壇)  移設保存の考え方はないのかということでございますが、移設保存するとなりますと、今おっしゃいましたとおり、現状の場所では移設保存は難しいと考えておりますもので、移設場所の選定や、あるいは移設工事費が課題となってくると思います。  ただ、ブルートレインが貴重な車両ということの観点から、移設保存、あるいはそのままの現状有姿の譲渡、あるいはほかで利活用していただけるような部分解体をしていく利用といった、さまざまな方向で考えていきたいという考えでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  さまざまなということで、そのさまざまなというのをいいほうにとっていいのか悪いほうにとっていいのかというのがありますけれども、ただ、今とにかく関ロッジを再開して、それを何とか軌道に乗せることに、大変な状況やと思いますけれども、そんな中でやはり前向きともとれるような見解やと思いますんで、その辺やはり先ほど言ったように、市の鉄道遺産というポテンシャルを保つ上でも非常に重要な施設やと思いますので。  もう一つ、ここに鉄道ピクトリアルという雑誌、ちょっとこれを知人からコピーをいただいたんですけれども、その中で関ロッジのブルートレインのことが上げられていまして、何か非常に専門的な雑誌っぽくて、こんなん初めて見たんですけれども、私も。  その中で取り上げられているのが、ちょっと読ませてもらいますけれども、20系で解体の危機に直面しているのは、三重県亀山市の国民宿舎関ロッジに保存されているナハネ20、2237だ。晩年は、急行さんべに使用されていた元米子区所属車で、1985年7月10日に、陸送により現在の場所に搬入された。近年では通年で泊まることができる唯一の20系客車として注目を集めていたが、施設の老朽化に伴って関ロッジが本年3月末で休館となり、今後も公営での再開の予定はないとのことだと。ナハネ20については、解体も視野に試算などが行われている段階であるが、何とか移設による保存ができないか、市の担当者や筆者も含め、可能性を探っているところであるというふうに書いてありまして、実は市の担当者の中にも保存という思いがあるんだろうというふうに、勝手にというか間違いなくそうだというふうに私は認識させていただきますもんで、どうか多くの鉄道ファンの方が納得できるような活用をしていただきたいと思います。  それでは、次に移らせていただきます。  次は順番を変えまして、農業振興地域についてという、こちらを先にやらせていただきたいと思います。  まず、今回3月議会で、商業施設進出に伴う川合町地内での農業振興地域の除外の話が出てきておりました。これにつきましては、昨日も西川議員のほうからもあったと思います。  これにつきましては、川合町の農業振興地域の農用地を農用地から除外される、商業施設に対してということであるんですけれども、この場所につきまして、平成22年の11月なんですけれども、これの除外を検討する農業振興地域整備促進協議会というものに、当時、私は産業建設委員会の委員長を仰せつかっておりまして、その充て職で副委員長だった岡本議員と2人で参加させてもろうていたんですけれども、まさにこの同じ農業地域、ちょっと北側の場所ですけれども、ここに介護施設の駐車場に用いるために荒廃状態の農地を除外する申請が出てきたが、認められなかったということがあります。  ただ、これにつきまして、今回の開発では認められるようになりました。一体、当時とは何が違うのか、その点についてお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口環境産業部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  昨日の西川議員の一般質問で市長が答弁いたしましたが、まず農業振興地域内の農用地区域の除外につきましては、これまでより申出人からの申し出があった場合、その手続を進めたところですが、その除外の目的、それから計画等が明確となっており、農業振興地域の整備に関する法律に掲げる要件を全て満たし、かつ市の土地利用に関する各種計画と整合が図れ、妥当性が判断できるものについては、これまでも除外の手続を進めてきたものでございます。  今般の大型商業施設に係る案件につきましても、第2次総合計画等の上位計画や関連計画との整合調整が図られましたことから、除外の手続を進めるものでございます。  なお、手続を進める上では県の同意基準が満たされる必要もございますが、この過程についてはこれまでと何ら変わっておらず、除外に関する方針もこれまでと変更はないところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  どういう状況での違いがあるのかということを、ある程度確認させていただいたと思います。  それでは、その上でちょっとお聞きしますけれども、もう一つ、今後、付近の農用地が除外申請を出してきた場合、今回と同様に認めるのかどうか、その点を確認させていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  先ほども申し上げましたように、農振農用地の除外につきましては、まず法律の要件、それから総合計画等の各種計画との整合が図られる必要がございます。今、議員がおっしゃった付近の農用地につきましては、総合計画、それから今回もいろいろ出ておりますが、立地適正化計画等で位置づけられた区域を基準にして除外ができるかどうか、またあるいはその個別の案件の内容について精査をしたいというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  それでは、その上でちょっとお聞きしたいんですけれども、まず先ほど言いました平成22年11月に除外されなかったその案件なんですけれども、目的とか計画とか要件とかもちゃんとその場で説明されて、実際それも満たしておったと思います。ただ、そのときに認められなかった最大の理由は、ここを認めてしまうと周りにどんどん波及していってしまうんじゃないかという話だったと思います。  今回、市の計画との整合性云々の話があるとは思いますけれども、たしか昨日も西川議員の話でそういう話であるということやったと思います。あそこを副次的な都市機能として、306沿線沿いにある程度の商業施設とかをもう認める方向にするとかいうような話でした。言ってみれば、先ほど言われました関連計画との整合性というふうであったと思います。  ただ、昨日も西川議員への答弁の中で、関連計画の中で立地適正化計画、そしてその立地適正化計画の前提となっているマスタープラン、そのマスタープランは平成22年の3月ですよね。この22年の11月の時点では、そのマスタープランは存在していたはずなんですよね。その時点で、306沿いに商業施設を持ってきても構わないというような、そういうふうな方向をもう出していたわけですよ。にもかかわらず、この介護施設の駐車場の農振除外が出てきたときに、市としてはそれに対して何もコメントがなかったわけです、その協議会の中で。  そしてもう一つ、今回のこの農振除外をするときの協議会において、同様に昨日も西川議員がおっしゃっていましたけれども、やはり協議会の委員さんとしては、先ほど言ったような周りに波及していってしまってはあかんのと違うかという懸念をされていた。これに対して、市が事務局として、こういったこれこれこういうことで、その辺の懸念は払拭されると思いますという市としての見解を出しているわけですよ。明らかに市としての態度が矛盾しているわけですよ。  これは、もうはっきり言って一つしかないんですよ。話としては、市の方針が変わっただけの話なんです。先ほど言いましたけれども、協議会の委員さんがかたくなに、あそこをもう周りに波及したらあかん、ここはもう絶対に守らなあかん農用地やということで、かなりその意識が高かったにもかかわらず、市が今回こういった商業施設の誘致を立地適正化計画云々という話で、話を持ってきたわけです。もう明らかにこれは、市がこの農用地を守るという姿勢、特にとにかくあの場所に関してですよ、あそこに関して大きく方針変更をされた、こういうふうに思えるんですけれども、その点についてもう一度見解を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  もう一度申し上げますが、農振農用地の除外に関する手続的な流れ、方針等については、変更はございません。  ただ、先ほども申し上げましたように、総合計画等の各種計画との整合がございますので、今般、この春から新たな総合計画が動き出しましたが、その総合計画における位置づけ等々が変わったものというふうに考えられるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  そうしますと、今回の農業振興地域の除外については、変更の根拠となっておるのは総合計画だと、こういうふうな見解を持っていらっしゃるということでよろしいですか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  一番の根本は、総合計画というふうに考えております。  それと、あくまでも農振農用地の除外というのは除外ですので、原則は農振農用地を保全整備していくというような考え方でございますので、あくまでも例外的な取り扱いということでご理解をいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  例外とおっしゃいましたけれども、それではどういう意味で例外なのか、その点を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  失礼しました。ちょっと言葉が足らなかったかもわかりませんが、除外という行為そのものが例外だというふうに申し上げたところでございます。  農振農用地は、あくまでも農振農用地の整備計画で農振農用地を守っていく、農業振興を図っていくというのが大前提、大原則でございますので、それを除外するということは、その行為そのものがあくまでも例外的な考え方であるというふうに申し上げたところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)
     伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  先ほどから西口部長がおっしゃっているんですけれども、やはり農地を守っていくというのが目的であるということですよね。そういう意味では、そうすると農振地を外す云々の話というのは、当然その観点を持って、それに支障がないということでやらなければいけない。  それで、先ほどおっしゃいました要件の話ですね。この要件の中には、付近の、他の営農なり集団化もそうでしょうけれども、それに対して支障を来さないこととなっておるんですよね。はっきり言って、その委員さんらが懸念されていた、これからどんどん周りに波及していくんじゃないかという話、明らかにこれは支障を来すことになるんじゃないですか。その点では、はっきり言って、これ昨日も市長は法令云々と言われていましたけれども、まさにこの農振法の趣旨と違うことをされるんじゃないですか、今回の大規模商業施設に対して農振地を除外するという話は。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  まず、その例外と申し上げましたが、その法律の要件、いわゆる5要件というものが例外の根拠というふうになっておるというふうに思います。  今議員がおっしゃったように、そのうちの一つとして、その周辺の農用地の集団化に支障が生じないという要件も一つございます。今回、先ほども申し上げましたように、総合計画、あるいはそれに関連する計画等も含めて、あの付近については井田川都市誘導区域でしたか、そのような名前で明確に線引きをされておりますので、議員ご懸念の例えば東のほうに農用地の除外が広がるということはないものというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  それではお聞きしたいんですけれども、その立地適正化計画の中の誘導区域ということだと思いますけれども、そもそも立地適正化計画自体が、これはまだ作成中のはずです。その作成中のものが根拠となり得るのかどうかということと、もう一つ、今回いろんなところで誘導区域というのが書かれていたとは思いますけれども、そうするとその誘導区域に入っている農用地については、これからも申請が上がってきたら除外されるということでよろしいんでしょうか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  今確認をしましたら、立地適正化計画につきましてはまだ施行はしておりませんが、策定はされたというふうにお聞きをしました。  先ほども申し上げましたように、明確に地図上で線引きがされておりますので、その土地利用を図る区域として位置づけられた区域については、今後申出人から除外の申請があれば、先ほども申し上げた法律の5要件、あるいは再度その土地利用との整合等々を精査した上で、除外の手続を行っていくということもあり得ると思います。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  そういう状況になれば当然していくというような話であるんですけれども、先ほど、まだ策定中のものが根拠になるのかというふうに言いましたけれども、結局、やはり根底にあるのは、市としての農地をどうしていくかという思いのはずなんですよ。その途上で、計画としてはまだ完成はしていないけれども、その方針が市にあるからそういう話になるわけでして、そうしますと、昨日、たしか市長がおっしゃったと思います。適時適切で行くんだというふうに市長がおっしゃいましたけれども、そうしますと、その方針で行かれるとすると、以前から、今ここにはいらっしゃいませんけれども、前の議員やった片岡武男さんが再三言われていました能褒野地区、これはほんまに306と同様に、副次的な都市機能をこれから期待されるような地域ですよ。ここの方々が、あそこは当然今まで農振除外の話からすると、当然その跡継ぎの方がその場に家を建てたりするときは農振除外ができるという要件があって、ただそれが余りにも相次いでいるもんで、その農振地の青地の中で白地が虫食いのようにできてしまっている、そんな状況もある。  さらに、もう全般として付近の開発が進んでいる、そんな中でこれはもう農振の農用地を除外してほしいという要件が平成19年から上がっていて、片岡さんにもちょっとお話をして、ちょっと片岡さんの名前を上げさせてもらいますけどと言ったら、片岡さんがぜひ言ってくれと。26年に俺はもう言うてきて、その回答が最近までなかったもんで、俺も怒っておったところなんやというようなことを言われていたんですけれども、どちらにしてもそれだけ長い間、地元の方々も外してほしい、こんな話があって、ただそれでも応じてこなかったわけですよ。その根底にあったのは、やはり農用地、農振地を守りたいという市の思いやったはずです。それを今回、こういった形で、一部ではあるけれども、それを覆されるということは、やはりこれは非常に大きな方向転換やと思います。  先ほど、そういった計画策定、そこに入っていますんでということでしたけれども、そうしましたら今までのそういった能褒野の経緯からすれば、能褒野の状況を思ったら能褒野だってその計画に変更の要件とかでやはりこの中に入れるべきじゃないのかと思います。  その辺、どうでしょうか。能褒野に限ったことじゃないです。今までも状況から考えて、ここはもう外さざるを得ない、そういったものをこれから除外していく、そういった方針になるのかならんのか、その点をもう一回聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  今進めております農振農用地の除外につきましては、申出人からの除外申し出を受けてということで、いわゆる一般管理という手続の中で進めさせていただいております。当然、能褒野地区についてはその申し出はあったわけでございますが、私も環境産業部長になって4年目、丸3年、能褒野の方といろいろお話をさせていただきました。やはり根本は、先ほども申し上げた5要件と、それからあと総合計画を初めとする各種土地利用との整合、特に各種土地利用との整合がとれなかったということで、今現時点としては、能褒野地区の農振農用地の除外は難しいものというふうに考えておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  計画との整合性というふうに言われた部分に戻ると思うんですけど、そうすると、やはり計画そのものに問題があるんではないのかというふうに私は思います。  前々から言われていましたけれども、都市マスタープランの話もありましたけど、さらにその上位計画、都市計画そのものがあると思います。やはりこの都市計画そのものが、実質もうここ何十年も見直されていない、この状況はやはり問題やと思いますけれども、その都市計画の観点からしても、この辺の土地利用というのをもう一度、マスタープラン云々はあると思います。もっと根本を考え直さなければならないと思いますけど、その点の考えはあるのか、この辺、市長にお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  高度成長期にさまざまな法律が制定をされ、施行されて今日を迎えておるところでありますが、確かに今ご指摘のような、一方では都市計画法、一方では農業振興法、農振地域法、農地法、こういう運用の中で、時代時代でこっちを利用したり、こっちを利用したりしながら、全国的にその土地利用がなされて時代とともに転換、推進、動いてきたということであります。  午前中の福沢美由紀議員のメガソーラーの設置もそうなんですが、法律の中でしっかりその土地利用上が制御できるような仕組みをつくっていく必要があるんではないか。そこの縦割りのところをもう一回つくるような法令制度をつくり上げる必要があるということは、今全国市長会でも議論を進めて、先般も先々週でありますが、国に対して要望をしたところであります。  そういう問題意識を持ちながら、しかし現実の中で、先ほどの能褒野地区の状況も、ご案内のようなモザイクの状態で数十年来ておるところでございますし、いわゆる除外をしてほしいというところと、あるいは農地としてまだ農業振興をしていきたいという皆さんがやっぱり散在しておるという中での状況と、306の川合町の今回の案件とは、要件も含めて少し違っておるところでございます。  おっしゃるように、根本のその制度、法律を少しどのように考えていくのかということは、大変重要なことというふうに問題意識を持たせていただいて、今後もしっかり望んでいきたいというふうに思っております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  いろいろと説明をいただきましたけれども、要はその計画がよりどころになっているというんであれば、計画そのものを見直すべきだというふうなことを私は申し上げたもので、やっぱりそれは考えていっていただきたいと思います。  市長が昨日おっしゃった適時適切、こういったことを言われるんであれば、やはりそういったことを柔軟にというか、時代に応じてしていくというのも、これは一つの考え方やと思いますんで、一方で、でも農振地、農用地を守らなければならないという方もいらっしゃるし、先ほど言いました、モザイク状というふうに市長が言われましたけれども、その中でもう外してほしいという人もおれば、外してほしくないという方もいらっしゃるかもしれない。ただ、あくまでも農業を振興していくというのが目的ですので、農振法によるその適用というのがやはりもう限界に来ておる部分があるんやとしたら、それに関しては個々の農業振興政策でカバーできる部分もあると思いますんで、その地域としてもう農振地としてどうなのか、農用地としてどうなのかという観点は、やはり市が持たないと。正直、能褒野の実例を聞いていて、やはり気の毒としか言いようがないと思います。能褒野以外のところでもですよ。  先ほど宮崎議員もちょっとおっしゃっていましたけれども、維持も大変やし、ただもらった後継者としてはどうしようもないしという部分もある。その中で、じゃあどういうふうにしていくかというと、もう結局荒すしかないというふうになっていってしまうと、これはもう本末転倒なわけですので、やはりその辺を、市長がよく言われるように、時代に応じたとかいうふうに言われるんやったら、やはり市の政策としてもそういうふうなことを考えていかなければならないと思います。  そのことを申し上げて、次に移らせていただきます。  次は、文教施設についてということで通告させていただいておりますけれども、まずこの文教施設が集積する亀山公園周辺のあり方についてということで上げさせていただいております。  まず今回、図書館の移転という話が出てきておりまして、ただ現在図書館のある亀山公園周辺という場所は、博物館とか青少年研修センターもあって、文教施設の集積地として認識されていると思います。また、亀山を代表する史跡である亀山城周辺にも位置していまして、また公園という市民の憩いの場もあるということで、そういうふうな雰囲気も加わりまして、やはり文教地区としての色合いが非常に強まっていると思います。言ってみれば、亀山の文化施設、文化とか教育とかいったものの象徴的な場所じゃないのかというふうに思われます。  今回、駅前に移転という話も、利便性云々から考えたらそれもいいんじゃないのという意見もあるとは思いますけれども、やはり一方で、この亀山公園こそやはり図書館にふさわしいというふうな意見を私も聞いたことはあります。  それで、まずこの文教施設としての集積地としての亀山公園というふうに言いましたけれども、その文教施設の集積地としての認識が市にあるのか、その点をまず確認させていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本企画総務部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  土地利用上の問題ですので、私のほうからご答弁させていただきます。  今、議員がおっしゃられましたように、現在このエリアにつきましては、図書館を初め、歴史博物館や青少年研修センターなど社会教育施設が集積しておりまして、このエリアを特に文教ゾーンというような位置づけはしておりませんが、いわゆる文教的なゾーンとしての役割は果たしておると、そのような認識をしておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  市としても、そういう認識があるということを確認させていただきました。  そうしますと、今回移転の話とかも出ておりますけれども、これからこの亀山公園周辺の場所を、移転も含めて、このあたりの場所をどういうふうな場所にしていこうかというふうに市として考えているのか、その辺の考え方があるのかないのか、その辺を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  今後、図書館が駅前へ移転することになりましても、このエリア全体は文教的なゾーンとする考え方、これはずうっと維持していかなければならないと、そのように考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  そんな話の中で、今回図書館の移転の話がありました。この是非という問題もありますけれども、この辺の話を3月の予算決算委員会のときにお聞きしたときに、私もこの文教地区としての亀山公園というのも大事にしてもいいのかなという思いもありましたもんで、あそこに図書の分館みたいなものを設置して、それで本館は駅前に移転するとかいう考え方もあるんじゃないのかというふうに申し上げました。  それにつきまして、13億で保留床を買うということでありましたけれども、そのうちの6億5,000万が国からの補助金でやっていくと。その6億5,000万をもらうためには、その移転で、統合とかがもともとの目的なので、分館をつくってしまうと、その6億5,000万がもらえない、そんな話ではあったんですけれども、そうしますともう一つ気になるのが、2番目にも上げさせていただいていますけれども、関地区にも文化交流センターという施設の中に関地区の図書館があります。この図書室も統合しなければならないという話になるのか、その点を聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  図書館の機能全体のことにかかわりましては教育委員会ということでございますが、これは移転とか補助金、交付金の関係もございますので、私が認識しておる限り、ご答弁をさせていただきたいと思います。  まず、この図書館の13億に対して2分の1の国からの補助というのは、あくまでも統合が前提というふうに確認をしておりますもので、分館的なものを残すということになれば、補助の対象にはならないと、そのように認識をしております。  それと、関文化交流センターにございます関図書室につきましては、これは図書館とか分室という位置づけは条例上されていないということでございますもので、これにつきましては残す残さないの問題は補助の対象云々には関係ないと、そのように認識をしておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  その話によりますと、そうすると条例上の位置づけのないものをあそこに例えば残すんであれば、言ってみれば、関の図書室と同じような位置づけのものを残すんであれば、それはもう補助金の対象になってくるということなんですかね。そういうやり方もあるんじゃないのかなと私は思うんですけどね。  もう一つは、今回ある人から、もっと違う電子メディアとか、そういうふうな図書館というものを駅前につくったらいいんじゃないのとかいうふうに言われたんですけれども、私も同じようなことを考えていたんですけれども、そうしたら、紙媒体ですけどね、図書館の本というのは。今は電子メディア云々の話もあるし、実際、もう書籍をダウンロードして読むとかいう時代にはなってきています。そうすると、もう図書というものに限らず、市が関与する図書館も包括するメディアセンターみたいなものを駅前に設置して、紙媒体のものはもう蔵書としてあそこに残しておいて、それこそ蔵書庫にしてしまっておいて、それで閲覧も可能というふうにしてしまうという手もあるんじゃないのかなと。余りこんなことを声高にして言うたらあかんのかもわかりませんけれども。  要は、駅前にそういう機能を持っていくことで、今の場所を損なってしまうというのがやはり問題視されているのであって、やはりやり方として、もうちょっと検討の余地があるんじゃないのかなというふうに思うんですけれども、その点の考えをちょっと聞かせていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  確かに、議員ご指摘のメディアパークのような図書機能を備えたこういう施設というのは、駅前にほかの事例でもあると思いますし、今回、私どもも図書機能のほかに、やはりにぎわいとか市民の方が交流する場とか、そういった付随する施設というものも検討していくということにしておりますもので、そんなメディアパークのような大きなものというイメージはございませんが、図書機能に付随するようなほかの機能も含めて、にぎわいづくりに醸成できればいいかなというふうに考えておりまして、そうしたところはしっかりと検討してまいりたいと、そのように考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤議員。 ○11番(伊藤彦太郎君)(登壇)  メディアパークみたいなものにしてもらう、それも結構なことやと思いますけど、趣旨としては、今あるところは今のそのままというよりも、何か仕組みを変えて残す方法もあるんじゃないのかということですもんで、付随云々の話というのが昨日から市長の言葉からも出ましたけれども、その辺ももしかしたら意識されているのかなと思いましたけれども、要はあそこを文教地区として位置づけて、そういう位置づけになりつつあるのであれば、やはりそういうふうな認識が育ってきた地区から図書機能というのを外すというのは、やはりこれは非常に大きな部分もあるとは思いますので。  実は先日、名張にちょっと行ったときに、私は行かなかったんですけれども、たまたま私の妻が図書館に行って、名張の図書館は別に規模がどうのというわけじゃないけど、やっぱりすばらしかったというふうに言っていまして、何がすばらしかったというよりも、やはりそのときに言ったのが、図書館というのはその市町の文化水準というのをあらわすなあというふうに言っていたんですね。亀山はどうかというのは別にしまして、今あれだけ市民に親しまれている図書館というのは、やはり亀山市が今まで積み上げてきた文化とか教育とかいったものの象徴だと思いますんで、やはりそれこそ市長が文化とか、特に文化政策というのを強調されていますんで、ぜひその文化の部分というのは大事にするという姿勢を持ち続けていただきたいと思いますので、その点だけ申し上げて終わらせていただきます。ありがとうございました。 ○議長(中村嘉孝君)  11番 伊藤彦太郎議員の質疑は終わりました。  質問の途中ですが、10分間休憩します。                (午後 1時48分 休憩)    ─────────────────────────────────────                (午後 2時00分 再開) ○議長(中村嘉孝君)  休憩前に引き続き会議を開きます。
     次に、15番 前田 稔議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  通告に従い、質問をさせていただきます。  勇政の前田稔でございます。  それではまず1番目に、高齢者・障がい者タクシー料金助成事業についてということで、これは高齢者のタクシー事業でタクシー券というのが配付されておるわけなんですけれども、この関地区内で高齢者タクシー券が使用できないような状況になっておるんですけれども、これについて市としてどのように把握しておられるのか、またどういうふうに考えておられるのかお答えをいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  15番 前田 稔議員の質問に対する答弁を求めます。  佐久間健康福祉部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  これまでの状況でございますが、今年度の当初に、亀山市タクシー料金助成事業の協力事業者として17事業者と契約したわけなんですが、このうち関交通さんにつきまして、平成29年5月10日付で契約の解除の申し出がございましたので、同社につきましては市のタクシー券の取り扱いを行わなくなっているところでございます。  この件につきまして、先ほど市のタクシー券が使えないというお話でございましたんですが、決してそういうことではございませんので、1つのタクシー会社さんがタクシー券の取り扱いを中止されましたことによりまして、ほかのタクシー会社さんへの業務量の増加ということもありますし、もう一つはタクシー会社さん特有のことだと思いますが、時間帯によりまして、特に朝とか夕方にはご利用が集中いたしますことから、その時間は大変お忙しいということで、関地区に限ったことではございませんが、その時間帯についてもやむなく利用者のご依頼にお応えできないこともあったのではないかということを存じております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  関交通さんは事情で使えなくなったと言われましたけれども、それはそれで事情はわかるんですけれども、ほかにも亀山市内にはタクシー業者さんは何事業所もあるわけなんですが、なかなかやっぱり今も答弁でありましたけど、時間帯によっては忙しいとかそういう話なんですが、それだけではないような感じなんで、ほとんど、なかなかタクシーが断られる理由としては、やっぱり忙しいからだというふうなことだと思いますけれども、なかなか関地区には既存の亀山市内のタクシー業者さんが来てくれないという人の声が多かったんですが、その辺のところを市としてはどのように受けとめておるのか、そういう苦情はなかったですか。 ○議長(中村嘉孝君)  佐久間部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  今回のことがございまして、旧亀山市内のタクシー会社さんには、私どものほうから旧関町内の方からのご依頼がありました場合にも対応していただくように改めてお願いをしたところでございまして、わかりましたという了解はいただいておるところでございます。  だから、決して旧関町内にお迎えに上がらないということはないと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  こういう業界というのは、一応縄張りというのか、協定みたいなものもあるようですので、なかなか現在その関交通さんというのは新たに営業されているわけで、なかなか外からというのも遠慮もあるのかなと思うんですね。あれから大分私も、これを通告してから日もたっていますし、今の現状としてどのように変わってきているのかどうかというのを確認されているかどうかということと、それから今後、5月25日に亀山市の健康福祉部長から出されました文書によると、今後、関交通株式会社におきましては、8月初旬をめどに別事業所が経営を引き継ぐ予定とのことであり、市としましては次の事業所に助成事業への協力を求めていきたいと考えているところでございますというふうな文書をいただいております。それでご理解、ご協力をお願いしますということなんですが、これは8月初旬には、まだ大分先ですけど、確実にそういう手続がなされて使えるようになるのかどうかということもちょっと確認をしたいんですけれども。 ○議長(中村嘉孝君)  佐久間部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  この私どものタクシー料金助成事業の契約には、条件といたしまして、道路運送法第4条の許可を受けということで、これはもう一般旅客自動車運送事業を経営する方が国土交通大臣の許可を受けることでございまして、そしてこの市の区域を営業区域とすることが条件となっておるわけなんですが、この許可を与える三重運輸支局のほうへ私どもの職員が直接出向きまして状況を確認しましたところ、8月ごろをめどに許可が出るのではないかということなんですが、ただちょっとこれは、私どもが許可するわけじゃございませんので、確実なことではないんですが、そういうふうなお話を聞いております。  その後、市の契約事業者としての状況を満たした場合に、すぐさま事業者のほうとは連絡を取り合って、速やかに契約していただけるよう求めてまいりたいと思っております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  高齢者のタクシー券の対象者の方は非常に困っておられるので、市としても何とかその事業者のほうにも、どうも申請をまだ出していないような話も聞いておりますので、なるべくそういう促していただくようなことをしていただければというふうに思います。  では、次の質問に移りたいと思います。  2つ目に、介護ボランティア活動の推進ということについてですけれども、まずこの介護支援ボランティア制度について、厚生労働省が全国の市町村に普及させていく方針を示しておりますけれども、市はどのように認識をしておるのか、確認をしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  佐久間部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  介護支援ボランティア制度といいますのは、高齢者が介護施設等の介護の実施場所等でボランティア活動を行った際にポイントが付与されまして、その取得したポイントの数に応じまして交付金が、例えば社会福祉協議会などの管理機関から本人さんに支給される有償ボランティアの制度でございます。  この制度につきましては、高齢者の介護予防、社会参加などを目的に、元気な高齢者が生きがいを感じて地域に貢献できるような多様な取り組みの一つとして、市町村が任意で実施できる制度となっております。  この取り組みに当たりましては、介護保険事業の地域支援事業の枠組みが活用可能となっておりますので、この県内では松阪市さん、桑名市さん、鈴鹿市さんなどが実施されているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  これは介護保険法に規定する要介護状態となることを予防する事業として、高齢者の社会参加及び地域貢献を奨励かつ支援し、ボランティア活動を通じて高齢者みずからの介護予防を促進するとともに、元気な高齢者が暮らす地域社会をつくることを目的とする高齢者ボランティアポイント制度というのがあるんですね。  この地域でも今、桑名市さんとか鈴鹿市さんとかがされておるんですけれども、亀山市としてこの制度を活用していないというのはなぜか、お答えをいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  佐久間部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  亀山市につきましては、従来からボランティアが盛んなところでございます。最近になりまして、市が実施する認知症カフェとか脳の健康教室の運営など、一部を有償ボランティアの方に7お手伝いいただくようになってまいりましたけど、市内ではまだまだ無償ボランティアの方々による活動も活発に行われている状況でございますので、その辺との兼ね合いもありまして、この制度の構築が進まなかったことの一因でもあるかと存じております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  ボランティア制度という枠の中では、亀山市は相当に活動が活発であって、入る余地がないぐらいのような状況だということは認識をさせていただきましたけれども、そもそもこの目的は、要介護状態となることを予防する介護予防の観点からの制度でありますので、そのボランティア活動を主とするものではないということなんですね。だから、そちらの視点から考えて、こういう制度を活用するということをやっぱり。  それで、鈴鹿市もされていますけれども、広域連合でやっておるわけなんで、鈴鹿市さんがどのような広域連合の中の介護保険の中でやっておられるのか、独自のあれでやっておられるのかちょっとわかりませんけれども、その辺のところがわかれば教えていただきたいんですけれども。  それと、今私が言いましたように、ボランティアを主としたものではなく、介護予防を主としたものだということの認識についてどのように考えておられるか、お答えいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  佐久間部長。 ○健康福祉部長(佐久間利夫君)(登壇)  鈴鹿市さんにつきましては、この介護保険の制度の中で行っていただいております。  先ほどご指摘いただきましたように、高齢者さんの介護予防とか生きがいづくりを進めるための取り組みの一つとして私どもも認識しておりますので、今後、また社会福祉協議会さん等と連携しながら、この介護支援ボランティア制度の活用については検討してまいりたいと考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  広域連合でやっておりまして、鈴鹿市さんがそういう形の中で介護保険を使いながらこの制度を活用しているということなんで、亀山市も亀山市内だけではなくて、その両市の中でこういう、亀山だけでは施設は少ないかもわかりませんけれども、鈴鹿へ行けばいっぱいありますので、ちょっと遠いですけれども、両方でこういう活動が鈴鹿・亀山内でできますので、それはこういった活動範囲も広まりますし、介護予防もできていくというふうに思いますので、ぜひとも検討をしていただきたいなというふうに思います。  それでは次に、亀山駅周辺整備事業についてということで、3つ目ですけど、お伺いをしたいと思います。  まず、3月定例会でこれは提案されまして、その後いろんな問題や課題も出てきたかとは思いますので、今の最新の現状と課題、問題点についてお答えをいただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕建設部参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  宮崎議員のご質問の答弁で申し上げましたように、4月からの経緯でございますが、4月27日には駅周辺整備に関する出前トークを実施いたしまして、また再度、5月12日から5月19日の間に1ブロックから4ブロックの関係者に対しましてブロック会議に職員が出向き、現状の説明と意見の交換を実施し、亀山駅周辺整備事業に関する地元の意向把握に努めました。  2ブロックについては、組合設立に向け準備中でございまして、5月29日には2ブロックの組合設立のための再開発準備会の届け出が市長に提出されました。  また、5月31日はまちづくり協議会の役員会が開催されまして、協議会全体として駅周辺整備を推進していく旨が再度確認されたところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  問題や課題点というのは何もないということですね、その後。説明だけしてきたということだけで、もしあったらまたお答えいただきたいと思うんですけれども、1ブロックから4ブロックまで説明をしてきたということですけれども、例えばその3ブロックの方に聞いてみたら、何も聞いていないという方も見えました。最近、直近でね。だから、どういう形で、その方はたまたま参加していなかったのかどうか、聞いていないんですからそういう状態なんだと思うんですけれども、やっぱりそういう方も何人か見えるので、温度差もあるだろうし、全然その情報が伝わっていないというふうに思います。  だから、どんなふうに説明して意向を聞いてきたのか、その内容はわかりませんけれども、そういうことを徹底されていないと思うんですけれども、どこまでその説明をされて、どこまで徹底をされたのか、問題はどんな問題があったのか。 ○議長(中村嘉孝君)  答弁願います。  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  先ほど答弁いたしました件でございますけれども、現状と課題についてということで答弁がなかったということでございましたので、現状については先ほど申し上げましたように準備組合が設立されまして、今後設立に向けたことで進んでまいるような状況が今生まれておるところでございます。  課題につきましては、駅前がにぎわいがなくなって衰退していく中、十数年前から研究会が立ち上がりまして、その後まちづくり協議会となり今日に至っておるということで、今の現状は、非常に駅の利用者も減って店舗等も少なくなりまして、そういう部分でまちとしては衰退していっている状況で、それの課題を何とか解決するという方向で今考えておるところでございます。  その中で、ブロック会議の関係で今ご質問がございましたのでお答えさせていただきますが、1ブロックから4ブロックでブロックごとに会議を開いておりまして、その会議といいますのは、当然ながらそのブロックごとに住んでみえる方にご案内を申し上げまして、ブロック長を中心に動くわけなんですけれども、その中で出席を、ちょっと人数については今把握しておりませんけれども、各ブロック5名から10名ぐらいの単位で来ていただいておったと思うんですけれども、そういうふうな中で今の現状の私どもが持っております図面等とか、そういう資料をお見せしてご説明を申し上げたということでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  たまたまそれに参加されなかった方も見えたんだろうとは思いますけれども、なるべくそういう参加されていない方にも行き渡るように説明はしていただきたいなというふうに思います。  きのうから亀山駅の周辺整備事業については何人かの議員さんが質問をされておるわけなんですけれども、図書館の移転の方針についてということでも何人かの方が聞かれました。大体その話の答弁の内容もわかっておるんですが、再度教育長にお伺いしたい。  市長は現況報告の中で、図書館について触れられました。それについての教育長としての見解、図書館を駅前に持ってくるという件についての方針について、教育長としての考え方を再度お聞きしたいというふうに思います。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  できるだけ昨日の話は繰り返さない範囲で述べさせていただきたいと思いますが、私、教育長としてということでございますと、現状の図書館の拡充は、構想案の中間案でも述べさせていただいているとおり、現在地での拡充、建てかえは物理的なことを含めて非常に難しいと認識しております。したがいまして、移転のお話をいただいた際には、またとない機会と考えております。  ただし、図書館ですので、単なる倉庫をここからここへ、A地点からB地点へ移すというものでは決してございません。公立図書館でとどまることなく、今、公共図書館への脱皮、全国一般的にどこの市町にもある公立の図書館というよりも、この機会に公共図書館としての脱皮をするまたとない絶好の機会でもあると考えております。  その公共図書館は公立図書館とどう違うんだということを思われるかもわかりませんが、やはりまちづくりとの結びつきが欠かせないと思いますし、それは、ひいては市街地の活性化には有効と思います。公立図書館としての機能、サービスを付加する、または附帯施設等を付加する、そういった図書館になればいいと考えておるところでございます。  具体的に申しますと、そもそも図書館法で公共図書館サービスは規定されております。読書会、研究会、鑑賞会、映写会、資料展示会、学習成果の発表のできる場、そういったことが今の現状の図書館では十分にできていない状況であります。それを行うには、場もあればスタッフも要りますし、一定の規模も要ります。そういったことを中間案には入れさせていただいて、教育委員会でも協議を重ねてきたところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。
    ○15番(前田 稔君)(登壇)  教育長としての考えで、図書館についての図書館法に照らし合わせた内容で答弁をいただいたというふうに思いますけれども、今回、駅前に図書館を持ってくるという市長の判断があります。それについて総合教育会議の中では、委員さんはいろいろとるる述べられておりますけれども、余り駅前にはふさわしくないんではないかというようなご意見もいろいろ書いてありましたね。図書館については、やっぱりにぎわいを創出するものではないというような意見もあったというふうに思います。  その中で、今いろんな教育長が言われましたけれども、駅前に図書館を持ってくるということについてはどのようにお考えなのか、お答えをいただきたい。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  総合教育会議での議事録を拝見なされたということで、いろいろなことが述べられておりますが、中間案はそもそも駅前への移転をその要件に見合っているというのが教育委員会構想案、教育委員会としての構想案、中間案の見解でございます。したがいまして、私も含めて教育委員さんは駅前への移転を反対していることはございません。  だけど、今移るに当たって心配なこととか、こういったことはぜひ拡充してほしいとか、そういったところが中間案に盛り込まれているわけです。そこを十分頼みますねという表現が、あのような議事録の少し厳しい表現になって残っているだけでありまして、私を含めて教育委員会は駅前へ移転することに要件が見合っているという思いでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  一晩たって、何かちょっとトーンが大分違うように思うんですけれども、要件は満たしているということですね。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  駅前移転を視野に入れて検討を要請されまして、その答えを我々としてはまとめる必要がございました。そのまとめたものが中間案でございます。なぜ中間案になっているかはきのう申し上げました、教育委員と教育長の5人だけでそれを決めるのには余りにも責任が重いですし、5人で走ることではないという5人の認識なんです。  したがいまして、社会教育関係、生涯学習関係、図書館運営関係、そういった方々の意見も賜ると。そして、教育民生委員会を中心とする議員の皆様のご意見も伺って固めていきたいということですので、既にもう生涯学習関係、社会教育関係、図書館運営委員さんの中間案に対するご意見は6月に入ってからも開催して、もう3つは終えております。そういった中で教育委員会として、中間案としては今移転については要件を満たしているので、反対するものでは全くないということでございます。  ただ、その機能とか附帯施設とか、そういった充実をなくして移転はいかがなものかという心配はついてまいります。これは、きのうから思いは変わっておりません。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  変わっていない、新聞報道にはそう書かれていないんですけどね。私も聞いておったとおり、新聞報道のとおりやと思うんですけれども、要件は満たしているけど、条件は満たしていないということやね。  例えばフロアの床面積だとか、あるいは駐車場は無料ではなくなるとか、いろいろありますよね。そういったところはありますよね。そういうことを言われていたと思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  教育委員会としてまとめたものでありますので、それが全て現実になるという保証はございませんですよね。また、駐車場を例に出しましても、立体駐車場からおりてきて図書館に行くということが本当に市民の方々にとって行きやすい図書館かというようなこともございますし、いろいろこれからそれらのことは市長部局と協議をしてよりよい方向に向かっていくものと、そうしていきたいという思いでございます。  だから、現時点として心配することとか、こうありたいという姿をあそこに盛り込んであると。それを私どもは今後の協議の中で、最終案が完成した後ですけど、関係部局と協議を積み重ねて、より構想に近い形でありたいなと考えておる次第でございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  大分、きのう議会が終わってから市長と話されたのかどうかわかりませんけれども、いろいろとどうやという話ですけれども、一つ、市長が言われるにぎわいづくりの創出のために図書館を持ってくるというこの考え方について、教育長としてはどのように考えていますか。  やっぱり、文教の区域にあるのが図書館ではないかというような意見も多々あったかと思うんですけれども、どのようにお考えですか。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  にぎわいの定義がさまざま人によってとり方が違うかと思いますが、確かに委員の中にはそのにぎわいを、例えば学生のたまり場になるんではないかとか、そういったにぎわいにもいろいろございますので、望ましくない形でのにぎわい、また議事録にも載っていたと思いますが、図書館の利用者が完全に消費者に変わってしまうようなにぎわい方には違和感を持つといった考えの委員さんも見えます。それらは自由に意見、考えを交流し合って、ありのままが議事録に残っているわけでございますが、それらの議論を踏まえた上で中間案がまとまっているということだけはご認識いただきたいというのと、跡地利用にまで言及してございます。あそこに書かれた土地利用の姿が、教育委員会として望む姿でございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  ちょっとこれ以上教育長と話しておってもあれなんですけれども、きのう服部議員から質問があったときに、今中間案が出たということなんですが、最終的に結論を出されるわけですけれども、そのスケジューリング的なことも話をされましたけれども、最終的に結論、決定されるのは時期的にはいつになるんですか。 ○議長(中村嘉孝君)  服部教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  先ほど申しましたように、社会教育関係、生涯学習関係、図書館運営関係の方々の会議も開いて意見は聴取済みでございますので、残すところ今議会の教育民生委員会協議会でのご意見、お考えを拝借賜った後、この夏にも、早ければ7月に教育委員会を開催して中間案がとれることになると思います。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  これは、都市計画決定がなされるところに盛り込まれるということになるんやと思うんですけれど、都市計画決定はいつになるのか。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  都市計画決定につきましては、秋を予定しております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  流れとしてはそういう形ですね。そうすると、教育委員会としての結論がオーケーになった場合は、スムーズにその辺は進んでいくというような形になるわけですね。  ただ、私もここで疑問なのは、にぎわいの創出ということでの図書館の移転というのは、ちょっとこれはなかなかそうはいかんのではないかなと。今から人口も減少していくし、鉄道の旅客も減っていく中で、やっぱり市民だけでは無理なんですよね。限界がある。やっぱりそのにぎわいの創出というのをするためには、市内外から流入が来ないと絶対にぎわうことはない。なかなか難しいというふうに思います。  大体、コンセプトがそのにぎわいの創出ということで図書館を持ってくる。図書館を持ってくるんやったら、もっと亀山の歴史と文化の薫る駅前にするとか、そういうコンセプトで来れば、話は何かリンクしてくるんやけど、やっぱりにぎわいの創出だけというのは、やっぱりその辺からもうちょっと考えなあかんと思う。  そういうことが、図書館を持ってくるんやったらそういうふうに考えるべきやと思うし、補助金が一番高いからだとか、そういう関連からそこら辺でこっちが有利やからという考え方で持ってきておるからおかしい。だからコンサルかなんかに全部任せておるから、自分たちのまちづくりは自分たちでつくろうという気が余りないから、そういうふうなコンセプトになっていくんやと私は思うんですけれども。  ちょっとほかにも質問がありますので聞いていきますけど、道路とか区画整備についてお聞きしたいんですけれども、現状ではその一部セットバックしたりとか、狭隘でその土地の買収やら移転費用やらとありますけれども、この2ブロック、3ブロック、4ブロックとか、これ全てその買収とか移転費用とかそんなのは不平不満のないような単価で、ちゃんと差がないようにできるのかどうか。だから、不平不満が出ないようにできるのかどうか。  そういう区画整備をすれば、そういう形はなくなると思うんですけれども、それで心配する危惧があるんですけれども、その辺についてまず一つ。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  区画、道路の関係でございますけれども、私ども、まずは2ブロックに隣接しております市道亀山駅前線の改良と、3、4ブロックの間の区画道路の整備を進めてまいる予定で進んでおります。各ブロックのその他の道路等の時期につきましても、諸条件を整理しながら計画的に進めてまいりたいと思っております。  その中で、今おっしゃられます土地等の単価とかいう部分につきましては、今現在、過去に狭隘道路等で一部下がっていただいている部分もございますが、今後は道路整備として単価についてもその買収時期に合わせた形で単価設定をして進めてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  本来は、区画整備をしてきちっとやるべきやと思いますし、それから御幸橋の件ですけれども、これは最初、計画では落とすような話にもなっておって、それで質問をしていくと、いやそれはまだ決まっていないんやとかいういろいろ話がありましたけれども、今現在はどのようになっていますか。 ○議長(中村嘉孝君)  亀渕参事。 ○建設部参事(亀渕輝男君)(登壇)  御幸橋に関しましては、今現在県道となっておりまして、以前から2ブロックの改修に伴って都市計画の整備の中で整備していくという方針を考えておったんですけれども、やはりまだ三重県のほうとの調整不足がございまして、その中で三重県の考えとしましては、耐震上も今のところ大丈夫ということもございまして、当面の間は当然県道として残すという方針もございますので、私どもとしては、将来的な展望といたしましては、その辺の都市計画決定等も見ながら考えていくことは必要かなと思いますが、当然今の段階で御幸橋を落とす落とさないという議論じゃなくて、御幸橋は残るというふうな方向で今調整して進んでいるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  だから、そういう話は最初に県と調整すべきなんですよ。最初にこんなことはすぐ答えが出てくるじゃないですか。それを絵に描いてある分は御幸橋を落としているというような、そんな計画図が出てくるわけでしょう。自分らでつくっていないからや、コンサルかなんかが描いているからじゃないですか、違いますか。最初からそれを落とすつもりやったかどうかそれは知りませんけれども、そのほうがいいと思ってやったんですけれども、だからそういう関係各所とちょっと話を聞けばすぐわかることやないですか。それもせんのや。  思いつきかどうかわかりませんけれども、どんどん進めていって、自分らのやり方で。やり方というか、人任せなのかわかりませんね、これはね。ほんまに自分のところのまちをよくしようと思って市がつくり上げておるのかといったら、他人任せでやっておるんじゃない。だからこんなことになってくるんやないかな。  4番目、その周辺地域とかいろんな関係各所とコンセンサスがとれていないんです。  きょうは何か教育委員会と口裏を合わせたかどうかわかりませんけれども、きのうと大分違ってきておるね、内容が。それは教育委員会の制度も変わりましたからね、市長の権限が影響しますから。きのうは教育委員会で、もう断固反対みたいな話に聞こえましたけれども、きょうは大分トーンが違ってきたので、何があったかわかりませんけど、そうでしょう。だからそういうことなんですよ。  それからもう一つ、時間が残り5分なんで、この現況報告に市長が書かれましたよね、この図書館を持ってくるという話を。議運の前に議長にその説明に行ったときに、議長と副議長は困ると、断固反対ということを言われていたんですね。それを受け入れなくて、現況報告で本会議でやったんですよね。それでその後、謝罪に来たとかいう話なんですけど、一体どうしてそういうことをされたのか、また謝罪されたのか、意図がわからんです。  市長はよく知っているじゃないですか、その二元代表制の中で議会と執行部と両輪でやっていくという、その中でルールがあるじゃないですか。それで、結局自分の思いで一方的にやって、その後、一般質問の通告の前に何か謝罪に来たという話らしいですけど、それはどういうことなんですか。一回ちょっと説明を求めたいと思います。この議会との関係について。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  定例会に臨むに当たって、その定例会での議案でありますとか市政の現状の重要な案件につきまして、これは議員も議長をお務めいただきましたので、事前にご説明をさせていただく場を持たせていただいておるところであります。  そういう中で、今回の定例議会の現況報告の中で、従来の懸案になっておりました駅前再開発の公共的機能導入の機能は、図書館の機能としてその方向性を固めたという考え方を盛り込ませていただく旨もご説明をさせていただいたところであります。  それを受けて、翌日、議会運営委員会が開かれてということになってまいりますけれども、その過程で正・副議長からご意見も頂戴をいたして、私どもとしての考え方もお伝えをさせていただいて、その上でこの定例会に臨ませていただいたところであります。  ただ、いろいろご指摘も頂戴した中で、少し混乱を招いてしまったことについてはお詫びを申し上げて、その真意をお伝えをさせていただいて、ぜひこの事業につきましてのご理解やご協力をいただきたい旨を、特別委員会の冒頭でも申し上げさせていただきましたけれども、そういうご配慮をいただいたものというふうに考えておるところであります。  その従来の流れの中で、当然議会に対して、その議会の長である議長に対して、議案の説明等々をさせていただいたということでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  前田議員。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  何かよくわからなかったんですけれどもね。  市長も、今までから議会との関係というのは十分ご承知なんであろうでしょうから、何でそういう形で出たのか、私はちょっと理解できないですけれども、それで最終的に何か正・副議長に謝ったという話なんですよね。  だから、何でそういう、今の答弁ではよくわからなかったですね、その理由が。なかったらもうこれで終わります。 ○議長(中村嘉孝君)  答弁を求めますか。
                     (発言する者あり) ○15番(前田 稔君)(登壇)  もう一回、答弁をお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  さまざまなそのプロセスの過程で大変失礼をしたことについてはおわびを申し上げて、その上でこの事業についての真意であるとか、あるいは進め方についてご理解、ご協力をいただきたい旨を委員会の皆様にお伝えをさせていただいたということでございます。 ○15番(前田 稔君)(登壇)  終わります。 ○議長(中村嘉孝君)  15番 前田 稔議員の質問は終わりました。  質問の途中ですが、10分間休憩します。                (午後 2時50分 休憩)    ─────────────────────────────────────                (午後 2時59分 再開) ○議長(中村嘉孝君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、18番 櫻井清蔵議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  それでは一般質問をさせていただきます。  通告に上げました、3期目就任後、庁内及び議会対応についてということで、市政の運営について市長の考え方を聞きたいと。  その前にちょっと、いろいろ私もかす頭を使うていろいろ調べまして、議会対応について、市長の答弁、行政当局の答弁、まさか今の前田君の答弁のときに、きのうときょうはころっとまるきり様子が変わると、こんなことは思いも及ばんだと。恐らく議員諸氏も、このケーブルをごらんになってみえる市民の方もびっくりしてみえるんじゃないかと思いまして。  その前に、ちょっと市長にその方針を聞く前に、一遍、こんな議事録が出ましたので紹介させていただきます。  平成7年3月13日です。1番 櫻井義之君登壇。永田町が変わらないならば、亀山市から変えていこうではないか、そう念じて私はこの4年間、この本会議の壇上に立たせていただいてまいりました。今、この4年間を振り返りますとき、我々がかつて想像した以上のスピードの政治変革の中にございました。平成5年の夏の細川政権誕生による政権交代以来、羽田政権、村山政権へと、昨今の国政の潮流は、政治改革関連法案等の成立が拍車をかけ、今や混迷の真っただ中にあります。望むべくは、国民不在の覇権争いから政策論争への転換と、何よりも中央集権から地方分権への確かなる息吹きを切に思うところであります。一方、地域の政治の刷新の流れと新しい地方の時代の幕あけは、この4年間、市民の皆さんと対話する中で、確実に肌で感じてまいりました。かつての、国が立てた政策を県が下請け、市町村が孫請けをするシステムから、直接住民と接する市町村が発想した政策を、県に上げ、国に上げ、実現するシステムへの転換の必要性を痛感いたしております。地方の政治に身を置く一人として、政治革新の風に揺れる市政のあり方、いつの間にか、地域にあって大変遠い存在となってしまった県政のあり方、いま一度、我々議会人として問い直し、行政に、そして市民の皆さんに問いかけるべきときであろうと確信しております。その意味でも、春本番間近のきょう、平成6年3月定例会の壇上に立たせていただきますこと、そして、久方ぶりにトップバッターを仰せつかったことはを、まずもって光栄と存ずる次第であります。本日は、あえて今日までお訴えしてまいりましたまちづくりを百年の大計を捉え、亀山市の未来をどう切り開くのかという視点から、上程各案、現在の重要課題について、通告に従い質問いたしたいと思います。本題に入る前に一言お願い申しおきたいと存じますというようなくだりがあります。これは、新鮮な28歳の青年の新議員の質問であると。私も議員をこれ30年やって、若い人に負けんように一生懸命やっておりますけれども、そのような観点で私も議会人として一生懸命、市民一人一人の生活向上のために議員活動をさせていただいています。  そんな中で市長にお伺いしたい。  市政運営について、行政運営において、議会への説明責任、各種行政資料の提出に、何でもっと議論の充実を図るべきではないかという観点から、市長は一体これから市政運営をどのように亀山市を運転していかはるのか、その思いをお聞かせ願いたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  18番 櫻井清蔵議員の質問に対する答弁を求めます。  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  櫻井議員のご質問にお答えをいたします。  ただいまは、もう二十数年前の若輩市議会1期生の最後のこの本会議壇上での質問をご紹介いただいて、大変懐かしく思わせていただきました。年を重ねてまいりましたが、しっかりこれからも頑張ってまいりたいと思います。  そこで、議員お尋ねの市政運営について、どういうような考えで臨んでいくのかということでございますので、申し上げたいと思います。  私は、これまでから開かれた市政と持続可能なまちづくりの具現化に取り組み、最善の努力を重ねていこうという思いで取り組んでまいりました。今後におきましても、この歩みを礎として、さらに進化をさせてまいりたいと考えております。  今日、都市自治体は、人口減少や少子・高齢社会の進展を背景に、地方創生による地域間競争が進み、その総合力が問われております。また、新市施行から12年の歩みを経て、今後もさまざまな環境変化に適応して、一旦馬力ではなくて持続的に成長し続ける都市でありたいというふうに願うものでございます。また、本市には自然や歴史・文化、交通の要衝、多様なものづくり産業、そして力強い市民・地域活動など、本市の特性を生かしたまちづくり、人づくりがございますが、これをさらに多くの方の英知とともに磨き上げてまいりたいというふうに考えておるところであります。  そのためには、若い世代の定住へとつながる子育て、教育環境の充実や、活力ある産業、地元雇用の創出、全ての団塊世代が75歳を迎える2025年問題に備えた地域包括ケアシステムの確立や健康都市政策に加えて、暮らしを支える都市形成の視点からは、中心市街地活性化へのJR亀山駅周辺地区の再生や歴史的風致の向上、経済雇用基盤の強化、災害に強い公共施設等の整備が必要だというふうに考えております。  本市には、まだまだ可能性、ポテンシャルがございます。確かな政策の推進力と、本市の強みであります市民力、地域力をより融合・調和させながら、もっと魅力的なまちにできるものというふうに確信をいたしておるところでございます。この春、新しい総合計画、議会の皆様方のご賛同を得て船出をいたしましたが、その将来都市像「緑の健都かめやま」の実現に向けまして全力で取り組んでまいりたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  ありがとうございました。いつも聞いておるお言葉を頂戴いたしまして。  だけど、私は、俗に言う、やっぱり市政運営に重要なことは、まず市長の英断、それから行政各部局の職員の日々の向上、努力、そして、あわせて議会の審査の必要性、また慎重に審議して可否を決めるという必要性を議会が担っておる。その大もとは、やっぱり市民の皆さん方の高齢者から若年層までの全亀山市民の安心・安全の生活を守る政治をやっていくというのが一つの課題やと思っておるのがもう当然やと思う。それが今言われた市長の抱負の中に全て入られておった。  基本的に議会て、この本会議場を私の経験からいうと、この議場こそ、やはり一つの正当な市民から選ばれた市長さんと、そして市民から選んでいただいた議会議員と、対等に今後の亀山市を議論していく場やと私は思っております。そのときには、先ほども申し上げたように、横の連携をきっちりしておかんことには、その政治というのは崩壊していくんですよ。時の政権でもわけのわからんところで、最高の機関が言うておるからそれに従えとか、ぼろぼろ今出ています。私も元自民党の議員の秘書をやっていましたけれども、今はちょっと離れていますけれども、あのときの自民党のよさと、今の自民党のよさと、それで今の野党のふがいなさと、国民が満足できる国政でないということは、恐らく国民全部が認識しておると思うんですけれども、やっぱり議会に対する説明責任というのはきちっと果たしていただかんことには、やっぱり行政は進んでいかんと思っております。  そこで、ちょっときのうの質疑で、やっぱり議会に対する説明責任という部分で、その地域の地域力を高めることで、いろんなことで条例等の質問もさせてもらいました。たまたま資料提供を求めたら、城東コミュニティについての賃借料の積算書、これをようよういただきました。これは、私も22万というこういうような質問もさせてもろうた中で、この資料に基づいてやりますと7,606円まけてもろうとるみたいですけれども、この仮契約書の中の、私も質問もさせてもろうたけれども、はっきり出てきませんだ。個人情報やから出ないということなんですけれども、税の負担ですな、これは乙の負担とすると。この資料に基づくと、これは必要諸経費等で減価償却費77万1,050円(年額)、固定資産税・都市計画税11万800円(年額)、トータル88万1,850円、月額で7万3,487円、これを含めて、これは三重県建設業協会が借地料として12万1,501円を支払っておると。そして、もう一つわからんのが、3の建物の基礎価格に期待利回り6%を乗じた額、これは国土交通省の6%というんですけれども、それを調べますと、期待利回りとは、投資家が不動産から期待する利益のことをいう、一般的には不動産から得られる収益を期待利回りで割り戻した価格、収益還元価格を意味し、収益還元価格は収益還元法により算出されると。収益還元法とは、不動産等の資産査定をする手法のうち、対象となる物件が生み出す収益性のある不動産価値を算定する方法、従来の売買による平均的な価格ではなく、不動産の収益性を価値化する手法で、近年、不動産投資分野の中で利用されていると。これは、アパート等の家賃査定に期待利回りというのが使われておるんですわ。やっぱり地域の人口、それから同類の築年数等々、この期待利回りというものなんですが、基本的にこれは15%ぐらい乗せるんですけれども、これは基本的に、この計算式をどうやって読むのか、ちょっと私わからんもんで、ここに計算式があるんですよ、直接還元法の計算式がね。例えば、年額に収益が300万ある不動産物件があった場合、平均的な不動産の利回りが5%と仮定すると、300万を割り込んで0.07とすると4,285万という格好になるのかな、そういうような数字が出るんですけれども、この賃貸契約書の中のこの契約書と、この22万の、これはこの間、議案質疑のときにこれをもろうとればね。これはまたそのときやらしてもろうたんやけれども、固定資産税を、これはそうすると立てかえるわけですか、亀山市が。立てかえた分で、それを入れた中で、契約書8条には、甲が負担するものを家賃として22万の中に含めておるんですよ。もう一つおかしいのが、その期待利回り、これが何を意味するんですか、これは。それでこの仮契約書ができておると。確かにその中で、私は、城東の皆さん方には確かに今の協働センターではご不便をかけるかわからんと。今は、これはご理解いただいて利用してもろうておるんですけれども、基本的に公共施設で耐震不可の場合には、さきの危険家屋等の亀山市の条例が出ましたわな、特定何か、それから管理不完全の家屋とか、条例が出ましたやんか。そうすると、耐震もできやんというのは、特措法ができたのは、やはり東南海地震、大規模地震が起こるから、それに危険を要する案件があったときには、あの事案があるから起こる可能性があるから、そういうような部分については速やかに整理しなさいよというような法律が特措法でやられたんですよ。そうすると、当然倒壊可能とわかっておる建物を速やかに壊して、せめて更地にすると。更地にして速やかに建てかえるというものが、今市長が言う方針の中の子育て、若者、それから地域のいろんな協調を図って亀山市をつくっていくという施政方針の第一じゃないかと。にもかかわらず、こういうようなものを3年間借り受けて、借り受けの内容がこの答弁やと。これはどうなっておるのかな。また、前田君のときのように答弁をころっと変えるのかな。これはどういうような計算をしたのか、教えてください。 ○議長(中村嘉孝君)  坂口市民文化部長。 ○市民文化部長(坂口一郎君)(登壇)  まず今回、さきに提出をさせていただいています不動産賃貸借仮契約書でございますが、こちらのほうの第8条におきまして、公租公課等の負担ということでございまして、契約物件に対する公租公課は甲の負担とする。つまり建設業協会さんで税金は支払っていただくということでございます。これはあくまで税金を支払っていただくのは建設業協会さんで、所有者で払っていただくということでございます。  もう一方で、本日提出させていただいていますのは、その賃貸借契約の決定しました22万円を決めるに当たっての考え方として採用したものでございまして、こちらにつきましては、その積算の根拠としては積算法という方法を持たせていただいたということでございます。ほかに、先ほど言われました収益分析法とかもございますけれども、今回の場合は積算法という方法をとらせていただきました。  これの考え方としましては、積算法というのは対象不動産について価格時点における基礎価格を求め、これに期待利回りを乗じて得た額に必要諸経費等を加算して対象不動産の試算賃料を求める手法であるということでございまして、その必要諸経費といたしましては、減価償却費であるとか維持管理費、公租公課、損害保険料、貸倒準備費、空き室等による損失相当額というふうなことでございまして、その積み上げとしましては、土地の賃借料と、それから必要諸経費としまして減価償却費と固定資産、都市計画税、そして、建物の基礎価格に期待利回り、今回6%を乗じて得た額ということでございますが、こちらのほうも不動産鑑定士さんと相談をさせていただいて、この利回りにつきましては、公共用地の取得に伴う損失補償基準の宅地の一時借地を採用すればよいというようなこともございまして、そういう形にさせていただいたということでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  だから、聞かんことには、こうやって市政を運営するに当たって議会に情報が出てこんわけか。それで、さっき市長が、平成7年に市長さんが議員の最終年度というようなことで、百年の大計うんちくとか言うておる中では、県議会もやって、首長になって一遍心変わりされたんかなという思いがあるわけ。だから、やはりこの情報というのは的確に、速やかに提供せなあかんと。僕はこの起算方法は、この仮契約書は、あくまで試算表というのはまがいものやと思っていますからな、これは。やるべきことがあるやろうと言うの。不良建築物を市の責任をもって壊して早期に建てかえると。それが、この今市長が言うておる今後の市政運営についての基本なんですよ。城東地区の方には、確かに1年から2年、僕がやるんやったら取り壊しに三月、建築に大体十月、合わせて13カ月、これやったら十分、この建物は城東コミュニティの新築した、せめて158平米の総2階か、ほかのやったら中2階、これは間取り、採光度って、その建築基準で決められておるでな。敷地全部で建てた場合には、やっぱり光を入れんことには2階は建てれませんからな。天窓をつけやんならん。だけど、95%の建物が建ったら、恐らく158にも240平米ぐらいの2階建ての中2階の建物が建てられると。僕は13カ月あったら建てられると思う。それが、今市長が言われておる市政運営の基本の中に入ってくるんやと思う。だけど、こういうような契約書を結んで3年後に試算するということを考えるということは、おかしいと私は思う。  議会で議論するためには、やっぱり聞かれてから言うのではなく、聞かれる前に資料提出はするのが、議会と行政と二元代表制で政治をしていくと、亀山市を運営していくという基本やと私は思うております。それを市長はどうもやっていないので、今後、そういうような、ちょっと市長には苦言になるかわからんけれども、そのつもりであと3年臨んでください。私はもう1年こそおらんけどな。あなたは3年あるで。そのために市民のためにやってください。  これもその課題で上げたんですけれども、庁舎建設についてもちょっと聞きたいんですけれども、前回もやらしてもろうた。予算決算委員会でもやらせていただいた。一体どう考えておるのや、市長さん。部長会議をやっておるということは、もう既に聞きました、議会のほうからね。だけど、市長の考えはどうなんやと。そうすると、あるときには駅前は何としても図書館を持っていくと決める。その市の判断と言うけど、これは教育長の前田君の答弁を聞くと、ころっと変わっておるのやからな。もう図書館ありきで話しするのやな。今度、教育民生委員会で協議してもろうてその意見も聞くと。図書館ありきでもう教育長になってしもうたわけや。それに、宮崎さんの話を聞くと、市の持ち出しは幾らやと。2ブロックと4Aブロックで24億、そういうのは試算はできとるわけや。庁舎を今協議しておるけれども、庁舎は七、八年かけてやると言うけれども、どういうような方針で部長会議に庁舎問題についてどういうような指示を出すんやと。耐震、防災機能、それから以下何階建て、それで各種バリアフリーということは、こんなんは当たり前のことやさ。今の中学生やったらそれぐらいわかっておる。高校生やったらもっとわかっておる。だけど、お金は何ぼにすんのやという一つの指示がないことには、部長らも困るんと違うのかな、市長よ。どういうような機能を放り込むという機能のそういうような指示も当然出しておるでしょう。そういう件はここで明らかにできませんのかな。あくまでも部長さんの意見を聞いてこれから決めますのやと、私は一寸の口のりも言えませんのやと。部長らの考えをもう全部聞いてやるんやという考えなのかな。だから、一切あなたは庁舎建設を自分の腹づもり50億で建ててくれと、50億の金を何とかせいと、50億の施設を建てよと。それで、財務部長に50億の財源をどういうふうにするか、一遍今から研究せいと。私らはそんな立場があるんですよ。企画総務部長も、それから当然、建設部長には道路関係をどうするんやと、周辺道路の整備を。場所も決まっておらんけど、どんだけの道路幅が庁舎はするのやと。北口、西口、東西南北に入り口は要るのか、非常口はどうするのやと。市民文化部長、どこへ入るのやと。どこら辺に市民文化部を設けたら一番ええのやと。保健福祉部長、君は2階か3階か4階かと。こういうのは、指示をせなあかん。それで、建設部は市民が上がるので2階やと。こんなことをあなたは指示を出しておるんでしょう。出してないんかな。それちょっと聞かせてください。なかったらないって言うて。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  まさに今、議員おっしゃるような場所の問題、あるいは機能の問題、財源の問題、時期の問題、そういうものを整理しながら具体的な構想計画として前に進めていく必要があろうかというふうに思いますので、昨日ご答弁させていただいたように、まずは現在のこの庁舎、それから関係する行政機関の今のありようにつきましても、部長級会議におきまして、その課題・問題点を洗い出すように指示を出させていただいたところでございます。また、それに基づいて、今その作業を財務部を中心に進めてくれておるところであります。  そして、これも総合計画の中でお示しをさせていただきましたが、この新庁舎の建設検討に当たりましては、第2次亀山市総合計画前期基本計画、第1次実施計画でも明示をさせていただいておりますように、新庁舎建設準備事業として、平成30年度にその基本構想を、それから平成31年度に同基本計画を策定することとして、議会の皆様、市民の皆様にお示しをさせていただいておるところでございます。そのための今、まずは庁内の問題点・課題の整理をさせていただいておるという段階でございます。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  率直に、市長自身が今、問題点・課題点があると。その問題点・課題点、市長自身はどういうような問題点・課題点を持ってみえるのか。それをちょっと聞かせてください。市長として問題点・課題点、どんなものを持ってみえるのか。平成7年に亀山市議会議員になって、それから4年たってからそれ以後、県会議員をやって、この亀山市と関町の地域事情は嫌というぐらい知っておるさ、どんなものがあるかって。問題と課題点、市長自身の問題・課題点はどんなものを持ってみえるのか、一遍聞かせて、ここで。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  現在のこの庁舎、ご案内のように設備を含めた老朽化の問題を基本的に抱えておりますし、年々増加しております行政需要に対応する、多様な行政需要に対して、今の現事務所、会議室等のスペースの確保ができていないことでありますとか、駐車場の問題でありますとか、当然、西庁舎へのアクセスでありますとか、バリアフリーでありますとか、さまざまなそのような課題は認識をさせていただいておるところでありますし、防災の機能、あるいはICTも含めたそういう対応も含めて課題があるという認識をいたしております。それから本庁舎に限らず、本市の場合は、ご案内のように、あいあい、あるいは総合環境センター、それから関支所という分散化をさせて今日に至っておりますので、これをどのようにつなげていくのかというようなことも大きな課題であろうというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  平成20年5月に庁舎建設の一つの基本構想が出て、全部それが書いてあるがな、今言われたこと。そうすると、平成20年5月の基本構想を市長は読んで知らんわけ。そこにみんな書いてありますよ。  広森副市長、それの担当のときの総務部長やったと思うけどさ、書いてありますな、今言うたこと。確認でちょっと副市長さん、お手数ですけれども、ちょっと答えてくれ。平成20年5月に、その今市長が言った部分は全部書いてあると思うけど。 ○議長(中村嘉孝君)  広森副市長。 ○副市長(広森 繁君)(登壇)  ちょうど私が財務のときに基本構想に携わりました。先ほどのいろんな課題等々につきましては、当時の基本構想の中にも書かせていただいております。ただ、当時とはもちろん社会構造もかなり変わってきておりますし、当時は、あいあいはそのままの部署で新たな庁舎を建設するというような構想であったかというふうに思っていますけれども、そういったこともございますので、新たに今回、改めて課題・問題点を洗い出して基本構想を策定していくというようなところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  そのとき伊藤病院管理者も入っておったと思うんやけれども、担当者にね。恐らく君ら2人やと思うのや。ほかの方々は部長やなかったと思うんやけれども、伊藤統括官、今のことで、そのとおりやったらそのとおり言うてくれ。 ○議長(中村嘉孝君)  伊藤地域医療統括官。 ○地域医療統括官(伊藤誠一君)(登壇)  ただいま副市長が答弁したとおりで間違いございません。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  ただ、あいあいの立地の問題だけが今懸念になっておるわけだ。そうすると、市長が一つ言われた中で財源確保、これは財務部長に指示したと。そうすると、市長が平成21年、にわかに市長選挙で出てきてにわかに当選して、にわかに凍結を言うたと。そういや合併特例債が25億あったと。これは非常にもういつも言うんですけど、田中市長が3億を5年間で15億あるで、40億の、それで26年度には建てるという構想をあなたは潰したわけ。それで25億をあっちゃこっちゃで潰してしもうたと。財源確保をどうしはるのかなと思っておるんやけど、わしはもうリニアの基金を潰せと思っておるんやけどな、基本的に。それで、リニア16億5,000万潰して、そして、ちょっと財調を20億ぐらい崩して、これで36億5,000万ある。あとはちょっと借金で15億ぐらいで50億の金はできる。その計算は同じ物事を経営しておる中で、わしも事業者の一人やで、そのぐらいは計算していかないかん。ただ、財務部長が一番困っとんのは、金をどないしようかと。それは借金せなしゃあないわな。だけど、おかげで28年度に枯渇するという、24年か25年の、今の広森君が総務部長のときに、28年度には28億の財調が枯渇すると言っておったのが、それが今は50億近くになっておるのやで、28億はないもんとしたら、28億プラス16億で44億の金ができると、こういうような計算になるんや。だから、金のことは心配せんと私は思うておる。あとは借金したらいいんやで、今は金利が安いから。  そういうような、そりゃあさっきのように30年にやらして31年に基本設計やって、そんな、とてもやないけど、駅前もやらなあかんけれども、駅前はまだ、総額50億近くかかるのやけれども、市費が24億かかると。だけど、駅前もやらんならんけれども、やっぱり駅前よりもまず庁舎やないかと私は思う。市民は皆そう思っていますよ。駅前に図書館を持っていくとか、何か現況報告にも書いてありますけれども、図書館を持ってくるという話も、きのうときょうの話が違う。そんな中途半端な議論をするよりも、まず庁舎やないかと。そういうふうに向けられませんかな、市長よ。駅前はもう少しじっくり考えていかなあかん。やっぱり図書館ありき。図書館というのは国からの補助金の率が高いから、それで組合をつくらんならん。だから受け皿がない。だから、何とかかんとかで組合をつくって受け皿をつくらんことには国の23億が入ってこんと。だから今せいておるんでしょう。その中で、僕は庁舎やと思うけどな。悠長に30年に計画を組んで、基本設計を31年にやっておったら日が暮れる。もうそんなことやったら、いっそのこと鈴鹿市と一緒になったほうがええ。ええ庁舎があるんやから。そうすると、やっぱり亀山と関が5万の市民がともに手を携えて、小さいながらにも、やっぱり「緑の健都かめやま」というキャッチフレーズのもとで、この亀山・関が合併したときの心意気、「悠久の歴史・光ときめく亀山」というキャッチフレーズのもとで、やっぱり一体感を持って亀山市政をこれからもずうっと続けようと思うのやったら、庁舎を建てて、そして次に駅前整備もじっくり考えていくという方向転換にあなたはする考えはありませんか。まだ時間はある。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  今までも議員のご所見を伺わせていただいておるところでありますが、まずは庁舎を最優先せよというご意見は、議員のご所見として認識をさせていただいておるところであります。  また、市のこのさまざまな施策をいかに効率的に、あるいは優先順位もあろうかと思いますが、それを総合的に推進していくということも、当然行政としての務めでございますし、状況状況が、あるいは条件条件もあろうかと思いますので、何を優先するのか、しないのか、そのことについては、当然、この総合計画が動き出しましたが、この過程でのご議論でもさまざまなご議論をいただいたり、内部でもしっかり詰めさせていただいた上で、今後の中・長期の計画として整理をさせていただいたものでございます。  したがいまして、駅前につきましては、戦略プロジェクトとして、しっかりこれは確実に前へ進めていきたいと思っておりますし、先ほど申し上げましたように、庁舎につきましても課題の整理をしっかりさせていただいた上で、構想・計画を整理していくというプロセスを経て、次の段階へ進めてまいりたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)
     ちなみに朝方、宮崎議員が、亀山で議会から図書館の話が出たもんで、調べました、私。各議員が、緑風会の方やなしに、新和会とかこれだけの議事録を読ませてもろうたんですけど、いろんなことを言うていますわ。平成7年からのずうっと議事録、8人の方の議事録を見せてもらいました。ちょっと教育長に聞きたいんですけどさ、私の会派の一員である前田議員が質問させていただいたときに、私もきのう気張って聞いていました、寝やんと。だけど、何でこういうふうに一晩寝たら変わるん、答弁が。もってのほかやで、これは。議会としては、私、一議員としては許しがたいことやと、答弁の変貌は。それは市長がさせたのかどうかわからん。あなたの判断ではないと私は思うておる。今までの就任以来の答弁を聞いておると、学校完全給食は教育委員会で2年前に決めました。空調問題も速やかに進むべきやと。答弁を聞いて、これやったらよかったなと私は思うておったんやけれども、きょうの前田 稔君の答弁で、きのうの答弁ときょうの答弁が違うとは、一晩寝てそんなもん変わったら困るよ、これは。何か言いたいことがあったら言うてくれ。何で変わったんか、きのうの答弁と。 ○議長(中村嘉孝君)  教育長。 ○教育長(服部 裕君)(登壇)  どうして変わったか、改めて申しますが、昨日は最終決定しているのかとか、そういった問いに対して、まだ最終決定には至っていないとか、「位置の決定権はどこだ」「教育委員会です」とか、そういったことを問われたことにつきまして誠実に答えさせていただいておりました。また、今、中間案をお示しし、あとは社会教育、生涯学習関係の方々等のご意見を聞いて最終案にまとめていきたいということも昨日申し上げました。  そこで、教育長として市長の駅前移転のことはどう考えているのかということも問われましたので、理解していると申し上げました。そして、先ほど前田 稔議員から、改めて深く一歩突っ込んだご質問をいただきましたので、改めてご丁寧に答えさせていただいただけで、私自身、何も変わっているという認識はございません。  亀山市教育委員会としまして、図書館の整備拡充を考えておるところに駅前移転の話をいただいているので、整備拡充するには駅前移転ありきではなくて、整備拡充をするのにはまたとない機会と、そういう思いにきのうまで、以前も何の変化もございません。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井議員。 ○18番(櫻井清蔵君)(登壇)  そうすると、きのうは丁寧やなかったわけか。となるよ。だから、きのうはええかげんに答えておいて、きょうは前田君に丁寧に答えさせてもろうたと。それはないよ。  そして、中間報告と、その市長の決定、大澤君が21条の1項と22条の2項のどうのこうので、4項か、そこの中での話をした。そして最後に、まず仮に駅前に図書館を移転する。保留床を13億で買う。それで、2,700平米、駐車場50台分で2,075平米と言ったかな。その中で、移転するのにはその中に器があるわな、当然、設備費というのは。本棚から、それからパソコンのラインから、電気設備から空調から、何ぼ試算しとんのやな。それもまだしてない。それもこの中には入ってないよ、四十何億には、これ。当然、新築すれば30億の金がかかるという話や。それではあかんもんで、6億5,000万入って13億で買えたら安いという話やったけれども、そういうのは移転した場合に、その設備費、電気設備、備品等々の試算は、当然せんならんと思う。答えられんなら答えられんでいいけれども。  だけど、これから日が変わったら答弁が変わるようなことは、初めから親切に答弁はしていただきたい。市長もな。  終わります。ありがとうございました。 ○議長(中村嘉孝君)  18番 櫻井清蔵議員の質問は終わりました。  質問の途中ですが、10分間休憩します。                (午後 3時48分 休憩)    ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――                (午後 3時57分 再開) ○議長(中村嘉孝君)  休憩前に引き続き会議を開きます。  次に、9番 鈴木達夫議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  鈴木達夫でございます。  一般質問をさせていただきます。  私のきょうのテーマは、第2次総合計画の5つの大綱の一つであります交通拠点性を生かした都市活力の向上についてというテーマを上げたいと思います。3月議会でも同様な質疑を総合計画の集中質疑の中でした覚えがありまして、その中で企画総務部長のほうから検討をするという言葉をいただきましたので、どのような検討がなされたかというあたりを中心に質問をさせていただきます。  その前に、通告してありますので質問しますが、実は最近、この第2次総合計画の本冊をいただきました。私はこれを見てびっくりしたんです。というより唖然としたんです。皆さんおわかりのとおり、第2次総合計画「グリーンプラン2025住めばゆうゆう」という言葉がここの表紙に書いてあります。この表記は、いつこの表記を入れようとしたか、質問したいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  9番 鈴木達夫議員の質問に対する答弁を求めます。  山本企画総務部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  まず、グリーンプラン2025につきましては、本市の将来都市像であります緑の健都かめやまや、計画の目標年度であります2025、これをイメージして第2次総合計画を出させていただくときに、市民の方により親しみやすく身近に感じていただけるように計画の愛称として表示をさせていただき、先月の議会全員協議会でお伝えをさせていただいたところでございます。  また、「住めばゆうゆう」につきましては、昨年度策定をいたしましたシティプロモーション戦略において、全庁的に統一感ある情報発信を図るために設定した共通のロゴマークとキャッチコピーでございまして、これにつきましては、移住・定住プロモーションは、本市への移住を促進するだけでなく、定住に向けた市内への浸透を図り、市民や企業との一体となったシティプロモーションとして展開していく必要があります。こうした思いを効果的に発信していきたいとの思いから、本冊の製本にあわせて表記をしたところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  私の質問は、いつということですね。答えは、本冊の製本にあわせてということなんですね。  この総合計画審議会、1年半弱かけている。それから議会でも中間案、骨子案に対して、それから最終案に対して議会でもいろんな意見を申し上げる。あるいは市民の方にはパブリックコメントですね。これを経てやっとの思いで出たものが、こういう方々の、私、総合計画の審議会の議事録を見ましたけれども、「グリーンプラン2025」なんていう言葉は一つも出てこないんです。どこでこの表記をしようと合意をしたのか、確認をしたのか、お願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  これにつきましては、あくまでも計画の愛称ということで表示をさせていただいたもので、確かに総合計画審議会等で計画を策定する過程におきまして議論をいたしたということはございませんが、あくまでも愛称、親しみを持てるものとして使わせていただきたいと、そのような思いでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  愛称ならいいだろうという考えなんですね。  やはり私は、これは市の10年間の市のバイブルをやはり軽々に扱ったという思いがするんです。愛称だからいいという答弁でいいんですか。それは反省はないんですか、ちょっとお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  決して軽々に扱ったということではなくて、あくまでも総合計画審議会等での審議経過を経て策定した総合計画を、少しでも市民の方の身近に感じていただきたいという、そういった思いで使わせていただいたことでございますもので、何とぞご理解をいただきたいというふうに思います。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  ここで目くじらを立てるというようなものでもないかもしれないけれども、やはり亀山の緑の健都が、ひょっとしたら、この「住めばゆうゆう」という言葉に変わってしまうような、そんなことも考えられる。やはりここは慎重であるべきだったということだけ申し伝えます。  それでは、通告によりということでやりますけれども、実は、この項の交通拠点性を生かした都市活力の向上についての6月議会の現況報告の中では、テクノヒルズの住友商事の展開とか、あるいはそれによる企業誘致の問い合わせが増加したとか、あるいはシャープの動向とか、いろいろ書いてありますけれども、市民の方も非常に興味を持っておられると思いますので、より詳しく、公表のできる範囲でいいですので、説明をお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  西口環境産業部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  まず、本市への進出企業のお話ですが、現在、具体的に本市への進出や市内での事業拡張を検討いただいている企業は何社かございます。そのうち1社は、現在、立地協定の締結に向けて最終調整を行っており、近くその進出概要をご報告できるものというふうに考えております。  また、シャープに関しましては、一部報道もございましたが、来月から亀山工場で新たな事業を展開され、順次生産拡大を図られるとのことでございまして、工場の人員は、協力会社の従業員も含めまして、現在の約2,500人が、最終的には4,000人規模になるというふうに伺っております。また、液晶パネルや大型液晶テレビの生産も継続され、本年度には液晶パネルからテレビまでの自動生産ラインの設置も検討されるなど、亀山工場は国内の一大生産拠点として位置づけられておりますので、今後とも良好な生産活動が行われることを期待するところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  今の報告を聞きますと、総合計画の向こう5年の目標、33年度までに10件の企業誘致といいますか、新たな製造業の進出と。これは既存で残った部分も含めて新たに10区画を含めて10件かなという認識をしているんですけれども、また従業員の数も33年までに500人の増加と。これは、今の現況報告を聞く限りは、目標達成は可能であるというような勢いを感じていますが、聞き取れましたが、実際、目標達成できそうな感じなのか、答弁をお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  市内の民間産業団地を中心といたしまして、本市や県、産業団地の開発事業者、金融機関等に企業や不動産業者等から企業進出に関する問い合わせがございますので、必要に応じ関係機関と情報を共有いたしまして、連携して取り組みを進めておるところでございます。産業団地におきましては、新たな分譲区画の整備が進み、また来年度には新名神高速道路の県内全線が完成いたします。こうした状況を企業誘致の好機として捉えまして、新たな奨励金制度も活用しながら目標達成に向けて積極的に取り組んでまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  現況報告関連なんですけれども、この交通拠点性を生かした都市活力の向上の施策の大綱の中の一つに、にぎわいのある商業地域の形成という施策の方向が示されているんです。その部分の関連の現況報告の報告は、商工会議所が、空き店舗の有効活用をホームページにその開設をしたということにとどまっていますが、今回の議会でもさまざまな質問が出ました。特に306号線の沿線のショッピングセンター等々の進出がうわさされ、現に開発許可がおりたのか、あるいは工事をやっているところもあるんですけれども、そういう市民の方が一番関心のあることが、なかなか情報として伝わってこない。現況報告で伝えろと、どこで伝えるのが適当かわかりませんが、やはり市民の方々は、そういう情報をいち早く知りたいというのが正直なところだと思います。私もよく、何ができるの、何ができるのと聞かれるんですけどね。これは、何か情報の伝え方としていい方法とか、いい機会というのはないんでしょうか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  特に306沿線沿いのいろんな商業施設等のことをおっしゃいましたが、これにつきましては、もう既に許認可等を受けて造成工事を行っておるものもあれば、先ほど来質問に出ております、まだ入り口の手続である農振農用地の除外手続中のものもあれば、またうわさの段階のものもいろいろあるというふうに伺っております。なかなかその辺のところ、タイミングよく情報提供するのは難しいものというふうには考えておりますが、議会の皆様方も含めて、適宜、情報提供の機会があれば情報提供をしていきたいというふうに思っています。  特に農振農用地の話については、たしか3月定例会中の産業建設委員会のほうで資料提供をさせて説明させていただいたところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  市民の方が非常に関心のあることをタイムリーに伝える。決定したもの、途中のもの、うわさ話などいろいろありますけど、できるだけ伝えて、いい情報提供の仕方みたいなものを工夫していただきたいと思います。  本当はこの機会に、その問題を上げたもんですから、今、商業団体が市のほうに意見書を2つ、いわゆる都市政策、農振農用地の除外の問題とか、立地適正化計画の意見書とか、これあたりを、できれば公の場で市長に聞きたかったんですけれども、西川議員、伊藤議員が質問をしまして、余計にちょっとわかりにくくなってしまいましたが、ちょっとまた整理をしてしっかりと質問をしたいと思います。  それで、現況報告を離れまして、この本題にだんだん入っていきますが、30年に新名神の県内区間の完成を見て、いよいよ交通ネットワーク、いわゆる拠点性がだんだんできてくるという中で、私はかねがね高速道路だけでなく、亀山市は道をつくっても道が生かされていないというような視点でよく質問をしたと思います。単純な質問をしたいんですけれども、交通拠点性を高めることが、地域経済のみならず都市活力の活性化、あるいは市民生活の豊かさにどうつながっていくか、単純な疑問ですけれども、答えていただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  都市の活力が市民生活にどのように伝わっていくかということでございますが、こうした交通拠点性につきましては、人・物・情報が行き交う上の基盤となるものであり、新たな企業の立地や既存産業の活性化、あるいは市民生活の利便性向上など、さまざまな分野で寄与するものと考えております。本市といたしましては、こうした交通拠点性を生かすことができるよう、多様な産業集積による雇用や税収の確保、商業の活性化によるにぎわいの創出、観光振興による交流人口の増加、こういったものなど、前期基本計画に位置づける各種施策を着実に推進していくことによりまして、こうした都市活力の向上につながってまいると、そのように考えているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  きれいな言葉を並べて、そうかなあと思ったり、そうなんかなあと思ったり、非常に悩むところなんですけれども、市民生活との関連については、後で地域公共交通の充実についてで質問しますが、先ほどの西口部長の答弁を聞いていますと、テクノヒルズが今30ヘクタールの造成をすると。それで、交通拠点性を生かしたまちをつくっていくんだという中で、果たしてその30ヘクタールをもって、そのキャパで、市のこれからの人口減解消とか、あるいは持続可能な市政運営に30町歩だけで足りるのかというような視点で長期的に見たことがあるのかという質問をしたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  現在、10区画という指標は前期基本計画の指標として出させていただきまして、現在、全宅地面積が100ヘクタールの中で70ヘクタールが立地しておるという中で、既に7割が埋まっておるという、こういった段階の中で、第2次総合計画の期間の中でこれで大丈夫なのかというようなご質問というふうに認識をしております。  これにつきましては、今後どのような立地がなされていくかということについては、もう少し分析もしていかなくてはならないと思いますが、社会経済情勢の変化や人口減少の動向など、本市を取り巻く変化など十分想定されるものを考えながら、もしこういったものがもう少し積み上げが必要となれば、そうした各施策の達成状況を勘案しながら適切に施策を積み上げていかなくてはならないと、そのように考えているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。
    ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  今のところわからないと、長期的に見ないとわからないということなんですけれども、次の項に入るんですけれども、私は、この交通拠点性を生かした都市活力の向上の中で、ここの大綱の中で、ひそかに期待というか注目している項は、農林業の振興なんです。これは、農林業の振興は、第1次総合計画後期基本計画の中では、快適な都市空間の創造の中、その大綱に入る。今回は、これを交通拠点性を生かした都市活力の向上の中に農林業の振興が入っている。  ずばり質問をします。  交通拠点性を生かした農林業の振興とは、どんなイメージなのか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  基本施策としての農林業の振興は、農業・林業を産業として振興していくという考え方のものと、商業・工業といった他の産業とあわせて施策の大綱、交通拠点性を生かした都市活力の向上に位置づけたものでございます。また、交通拠点性を生かすという点に関しては、施策の方向、高付加価値農業の展開において、都市住民や地域住民との交流を通じた農業の展開を支援しますと掲げております。  現在、例えば和紅茶の生産加工を行っている亀山kisekiの会における紅茶の茶葉の摘み取りについて茶摘みボランティアを募集し、県内外から多数参加をいただいているところでございます。今後は、市内の農業者等におけるそうした交流型の農業経営の展開にさらに対応し、本市の状況に合った支援を検討してまいりたいというふうに考えておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  多分、僕が中学校のころだと思うんですけど、交通が盛んなまちの農業には、今使うかどうか知らないですけど、近郊農業がはやるというようなことを、不特定多数が消費する米とか麦とか畜産とかというものでなくて、少数の方が、例えば見て楽しい花をつくったり、あるいは果実とか、そういう特定少数の需要に応えられる差別化商品、総合計画の中では高付加価値農業の展開というふうに書かれていましたかね、それを目指すべきだというようなことみたいな勉強をした覚えがあるんです。つまり、亀山でいうなら、交通の要衝を生かして、名古屋圏、大阪圏、京滋圏、非常に人口の多い、パイが多い中では特殊化をする、探している人が非常に多い、そういう農業がもうかる、あるいは活力のある農業。  これは余談なんですけど、私もちょっと耕作しているんです。その近くに、これは名前も言ってもいいというから言うんですけれども、ギルドデザインという会社がある。この会社は、モーターバイクを部品部品、一つ一つ手づくりでつくっているんですね。当時、最大のモーターバイク人口より8分の1以下に下がっていながらも、もう注文がひっきりなしで、3年分、4年分の注文をいただいている。いわゆるそれが差別化であり、高付加価値の産業なのかなあと、そんな思いをしております。  質問に移ります。  それでは、この第2次総合計画前期基本計画の第1次実施計画の中で、今いろいろしゃべらせてもらった考え方、精神というか、もくろみに見合う事業は何か入っているんでしょうか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  議員ご指摘の新たな事業展開につきましては、この第2次総合計画の前期基本計画に特段の記述はございませんが、前総合計画から実施しております担い手育成や新規就農、特産振興などの事業を引き続き実施し、支援を行ってまいりたいと考えております。とりわけ特産振興にありましては、県外自治体との物産品の相互取り扱いに関する協定等を検討しておりまして、近々、調印できる運びというふうに予定を立てております。そんな中で、亀山茶やジネンジョなどの特産品をPRいたしまして、その振興につなげてまいりたいというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  ここでちょっと市長に聞きたいんですけれども、答弁をお願いしたいんですけれども、この総合計画をずうっと読みますと、新規就農、営農組合への支援、先ほどの担い手、あるいは地域特産物、支援にとどまっている。つまり、あくまでも農業者の頑張りに期待しているだけであって、亀山市としては、いわゆる振興方針を決めて支援だけにとどまっている。これはある意味、政策判断として僕は正しいのかもしれないと思う部分もあります。しかし、この第2次総合計画を策定して、交通の拠点性を生かした高付加価値の農業、あるいは攻めの農業とか、もうかる農業という、これを政策テーマに上げた中では、それに見合う目標指数とか、あるいは実施計画、これはあってしかるべきなんです。これはこの前もやったんですけれども、例えば地産地消をどれぐらいにふやすとか、6次産業の売り上げをどうこうという、全く指標がなくて政策的なことがないんです。あくまでも農業者の頑張りに任せるということにすぎない。  この学校給食にしても、地産地消と言いながらも、私はどれほど地産地消が進んでいるか非常に心配なんですよ。かなり少ないと思うんです。だから、これは実態がどうで、目標がこうという目標数字がない。私は何度も言いましたが、この問題を言っていますけれども、やはり市長、亀山版のこの振興計画、実施計画、これはコンサルに任せるのではなくて、みずからの手によりつくるべきだと思いますが、市長の考えをお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  本市の農業政策については、今議員ご所見のような傾向があるんだろうというふうに思っておるところでありますが、まずは、その現状の中で小規模農業者による取り組みではなかなか経営の安定化が図れないという状況でございますので、国・県の施策はもとより市の施策においても、農地の最適化・集約化による経営を目指した取り組み、経営体の育成をしっかりしていきたいというふうに考えておるところであります。また、認定農業者、新規の就農、これも成果目標を明示して進めてはおりますけれども、今議員ご指摘のような、さらなる視点からの取り組みが必要であろうというふうに考えております。こういう中で、前提としての農地の最適化・集約化を進めた上で、ご指摘のような高付加価値農業、攻めの農業、そしてもうかる農業へのさらなる取り組みにつなげていきたいと考えておるところでございます。このことは、地域の資源を生かした6次産業化、農商連携、ブランド化などの農畜産物の付加価値向上に取り組む農業者、経営体を、当然これは支援・育成していくというのは大事であろうかと思いますし、情報発信のための県外他市との連携や都市住民や地域住民との交流を通じた農業の展開を図ってまいりたいと考えておるところでございます。  今後の計画づくりについて、従来とは違った取り組みを進めるべきではないかということについては、しっかりそれを踏まえて取り組んでいく必要もあろうかというふうに考えておるところでございます。  今後の計画づくりの中では、当然、コンサルに任せるのではなくて、みずからの政策を組み込んでいくような計画づくりは、当然、大切なことであろうというふうに思います。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  前段、市長が農地の集約化とか、規模拡大みたいな、そういう手法から差別化、特殊化、高付加価値化の農業に変わっているんです。ぜひ計画をみずから立てて、市が推進をしていくような形。  この際もう一つ言わせてもらうんですけれども、やはりこの前も言わせてもらったんですけれども、今の農政室の仕事というのは非常に忙しい。農政だけではないと思うんですけど、国・県の制度変更に伴う対応とか、農業委員会会計、補助金があれば、その後、会計監査とか、あるいは災害があればどっと人がとられる。やはり私は、いわゆる農業振興、あるいは林業振興の専門のプロパーを抱えられるような組織に思い切って変えていかないと、それの専門性があって継続していかないと、僕は農業振興はできないと思っているんです。具体的にはどういうものなのか、いろいろありますけれども、必ずやそのことが人件費も含めたコストダウンになってくる。いわゆる公社的な組織をつくるというのも長期的に考えて見ていただければおもしろいかなあと。おもしろいというか、私は有用だと思います。  それでは、次の項に移ります。  リニアの関係でちょっと、リニア中央新幹線市内停車駅の誘致についてということでございます。  長い間、誘致活動、県内唯一、積み立ても16億円以上も積み立てて、それから議会でもさまざまな機会に議論して積み上げてきたこのリニアの問題自体を、私が反対であったり、冷ました議論をするつもりは全くございません。ただ、いつもこれは引き合いに出す言葉なんですけれども、今まで歩んできたんだけれども、歩むというのは、とまることを少なくするから、立ちどまったり振り返ったりすることを否定しない。そういう意味で、私は、とにかくいけいけの結果というのは、大きな落とし物とか忘れ物をしがちだと。これはもう歴史が語っているところです。  その意味で、確認だけさせてもらいたい。  リニアの環境問題は、最近余り言われなくなったんですね。これは確認したいんですけれども、超電導による磁界の乗客に対する影響とか、大量の電力を使うこと、エネルギー問題、あるいは自然環境、最近では静岡県の大井川が南アルプスの源流、水脈をぽんと切っちゃうから、かなり自然環境、水の流れを変えてしまって大きな環境変化が起きるんではないかというニュースも見たこともあります。  総じて、このリニアの環境問題について、市長はどう確認しているか、あるいは市長部局でいいですから。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  ただいまリニアの環境問題について、3点の視点でご質問をいただきました。  1点目が磁界による乗客への影響ということでございますが、これにつきましては、リニアの車体を浮上させ走行させるためには超電導状態をつくり出す必要があり、その際に発生する磁界の健康への影響というものが懸念されていたところでございますが、山梨リニア実験線における実測結果におきましても、国の基準を大きく下回っている状況と伺っているところでございます。  2つ目にエネルギー問題でございますが、これも超電導状態をつくり出す際に多くの電力が必要となりますが、各電力会社の供給力等を比較し、十分に供給余力の範囲内で賄えるというふうに、これも伺っているものでございます。  3つ目のリニア整備に係る自然環境への影響でございますが、これにつきましては、東京-名古屋間の整備に当たり、地下水や周辺に生息する動植物への影響、また工事の騒音や振動、こういったものの懸念がなされておりますが、現在、環境影響評価を経て、これにつきましても、国の基準や生態系の維持に配慮した形で工事が行われているというふうに伺っております。こうした3つの点につきまして、建設主体でありますJR東海により、住民説明会等を通じて個々の問題に配慮をいただいているとともに、引き続き問題解決に向けて技術改善も含めた努力をいただいているものと認識をしているところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  私も専門家でないもんですから、今の答弁に反論は何もできないんですが、やはり安全神話に浸っているとえらい目に遭ったという事実もございます。逆に、あつものに懲りてなますを吹くみたいな、そういうことである状態は何も前へ進まない。ただ大切なことは、亀山市の市長がリニアの環境整備の問題について、公の場でそういう考え方を示したという軌跡は、今ここで一つの記録としてとっておきたいと思いまして質問をさせていただきました。  次に市内の停車駅、これがもたらす影響について質問するんです。停車駅ができたらどんなメリットがあるかという質問をしたら、多分もうお答えが決まっているんです。産業、観光とか、三重の玄関口として知名度が上がるとか、定住・移住、雇用促進につながるとか、そういう答えが返ってくると思うんですよ。  私は、逆に心配している、危惧していることをちょっと聞きたいんです。リニア駅周辺整備アクセス道路等、都市機能整備の費用分担の考えを聞きたいです。  わかりませんけれども、今の亀山駅にかぶって駅ができるとは想像できない。そうした場合、今の亀山駅とリニアの駅、この連結の道路とか、あるいはそこを動く公共交通、それをつなげる連結、公共交通とか道路とか、あるいは乗降客が駐車をする広い駐車場とか滞留スペース、他市との連結の広域道路、当然これは上下水道も含めたインフラ、これは1セット欲しいと思いますよ、インフラ1セット。これは、私が考えた中でも最低限これだけは必要と。まだまだ考えが及ばない都市機能は出てくるんです。  そんなことで、担当部は、どんな都市機能が必要であり、その費用負担、これはどこが捻出するのかと。私は、基本的には市が負担するんではないかという危惧をしております。答弁をお願いします。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  ただいま議員からは、リニア駅と在来線の亀山駅が離れてできた場合を前提として、どういったインフラが必要になるかということでございますが、まず必要となるインフラは、道路や駅に附帯する施設が上げられるというふうに思います。道路については、リニア駅と在来線駅、リニア駅と中心市街地をつなぐアクセス道路の整備、また今、予定では1県1駅の設置による県の玄関口の役割を担うため、市外・県外からの広域道路の整備の必要性も考えられます。また、リニア停車駅周辺の整備として、今ご指摘ありました駅前広場や駐車場、それに伴う上下水道の整備、こういったものが必要になってくると考えております。  いずれにいたしましても、現時点におきましては駅位置が決定をいたしておりませんことから、具体的にどれぐらいの金額が必要であるかということはご答弁できませんが、駅位置の公表を見据えた上で、本市のリニア駅を中心としたまちづくりの考え方をまとめながら、県などとも連携して、費用負担についても調整していくものがあればしていかなくてはならないと思っております。ただ、まず駅舎につきましてはJR東海が負担をしていただくと。それ以外のインフラについては、国・自治体というふうな形になってくると思いますもので、大まかには市が負担するべきものが多いというふうにも認識しておりますが、そういったほかの県との調整というものもしっかりしていくべきと、そのように考えておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  大まかには市が負担するであろうと。駅が決定しないと、そういう試算ってしないんですか。しないといけないと思いますよ。大まかに市が負担するんだ、それで駅が決定しないと試算ができないという、そんな悠長なことを言っていたらいかんと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  今、具体的に幾らという試算はできておりませんが、それに伴いましてリニアの基金を積み立てまして、現在20億ということを目標に進めてまいっておりまして、こういったものが一つの原資というふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  私どもも責任はあるんですけれども、その程度でリニアリニアという旗振りをされたら、市民はやっぱりたまらんと思うんです。やはり、大まかにこれだけかかって、この費用負担はこうなんだという裏づけは、もう早急にこれは提出してくださいよ。できるんですよ、これ。コンサルに頼めばできるはずなんです。だから、これぐらいのシミュレーション、大まかな計算書ぐらいは早急につくるという答弁をいただきたいんですが、いかがですか。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  まず駅位置が決定しないことによりまして、アクセス道路の距離、まずこういったものも不確定でございますし、その場所によりまして、どういった駐車場なり広場が必要かというようなことも具体的に試算することはできません。ですもので、やはり一つ駅位置の公表を見据えた上で、準備をするということは大事だと思いますが、今、駅位置が公表されない段階でその金額を確定させるというようなことは、私は不可能だというふうに考えております。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  駅がどこであれ、3パターンぐらいをシミュレーションして、しっかりして、費用がどれぐらいかかって、一番の問題は費用負担がどうなのかということです。市がおおよそ何割出さないといけないかということをしっかりと示さないと、やはり積極的な市内の亀山駅誘致は、私は自分の、議会人としては進められない。ぜひ早急な対応をお願いします。  7分になりましたので、この項のまとめをさせていただきます。  そういえばもう一つあったんですね、公共交通網の充実。  この項は、公共交通については、前段の後期基本計画の中では快適さを支える生活基盤の向上に入りますが、この項でやるのは、やはり都市活力の向上の意味から質問をさせていただきます。  仮に亀山が交通拠点性が高まったとしても、市民交通事情が高まらないと、やはり真の交通拠点性が高まったと私は言えないんじゃないかと。よく僕は引き合いに出すんですけど、昔、僕は立花 隆さんの「農協」という本を読みまして、農協栄えて農家滅びるとか、そんなことを読んだことがあったんですけど、例えばお茶の話でいうと、お茶の生産地は大の消費者でもあれと、それにどこか通じるところがあって、仮に亀山市が日本一の交通拠点性の高いまちになったら、市民の方も市民交通も一番利便性が高いまちにならなければいけないと。そういう思いで質問をしますが、これは、地域公共交通というのは、いろんな苦労をされて、バスのルートを変えたり、本数を変えたりしてきて今もやっているんですけれども、こんなことをやっていたら、あと何千万、億の金をかけても、やはり満足する地域交通ってできないと思うんです。その意味では、やっぱり、あの地区がバスが来ないとかという地域エゴでなく、本当に困った人の個人を拾っていくような、バスに頼らない新たな交通手段、これをやはりつくるべきだと思います。今考えている地域公共交通のこれから、今後について、もくろみを示していただきたいと思います。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  市内公共交通網の充実につきましては、議員がおっしゃるように、現在行っておりますコミュニティ系バス路線の再編だけでは、物理的にも財政的にも限界がございます。また今後、超高齢社会が進み、さらに本年3月の改正道路交通法施行による運転免許証返納者の増加も見込まれる中、交通不便地域対策や交通弱者対策として新たな交通手段の検討が必要であると認識いたしておるところでございます。  現在、市内全域での総合的な公共交通ネットワークの構築に重点を置いた新亀山市地域公共交通計画の策定に取り組んでおるところでございますが、その中で、新たな交通手段として来年度からの乗り合いタクシー制度の導入を検討しておるところでございます。この乗り合いタクシー制度と申しますのは、利用する車両はタクシー事業者の中型タクシーを予定しておりまして、タクシーとバスの中間程度の利便性と料金設定を検討しておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)  鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  乗り合いタクシーという新しいことが打ち上げられました。当然、来年度からやっていくんですね。タクシー会社あたりも、協定、あるいは打ち合わせはできているんですか。 ○議長(中村嘉孝君)  西口部長。 ○環境産業部長(西口昌利君)(登壇)  この乗り合いタクシー制度の実施につきましては、その都度、市内でタクシー事業を行っておられます事業者に説明を行い、いただいた意見も参考にさせていただいております。また、タクシー事業者が乗り合いタクシー事業を行う場合、道路運送法に基づきます一般乗合旅客自動車運送事業の許可が必要となりますが、こうした事前に準備をしなければならない法的な手続につきましても、あわせて協議をしておるところでございます。 ○議長(中村嘉孝君)
     鈴木議員。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  新しい形の地域交通が少し生まれてきそうだなあということも感じます。  それからまち協あたりとの連携で地域の新たな交通手段あたり、これをつくっていくためにはどんな障壁があるのかなあとかという質問もしようと思いましたが、一歩進んでいるという確認をさせてもらってこの項は終わりまして、質問のまとめに入りたいと思います。  3月議会、私の質疑の趣旨は、第1次総合計画後期基本計画の策定時の反省から、大綱の中で、もう少し入りを意識した組み立てが必要ではなかったのかと。そういう意味で見ますと、5つの大綱、生活基盤の向上とか、健康の問題とか子育て、あるいは市民力の中で唯一、今、私が取り上げました交通拠点性を生かした都市活力の向上が入りを意識できるから、やはりこれあたりを全庁的に横串を刺してテーマに上げたらどうだと。  私、そういう意味で地域活性化プログラムをつくったらどうですかということで、この地域活性化プログラムというのは、地域経済ということは入れなかったつもりなんです。だから、今上げた生活基盤であったり、健康福祉であったり、子育て・教育であったり、地域まちづくりとか、あるいは祭り・観光とか、この交通拠点性を生かしたまちの創造の可能性を120%みんなで出し合って、これを探しっこしましょうというようなプログラム、あるいはプロジェクトをつくったらどうだということを部長に質問したつもりでございます。そうしたところ、部長からこういう答弁をいただきました。そうした考え方、取り組みは非常に重要性があると認識していると、検討していくという答弁。  答弁をお願いします。  プログラムの必要の認識と再確認とどう検討したか。 ○議長(中村嘉孝君)  山本部長。 ○企画総務部長(山本伸治君)(登壇)  地域活性化プログラムは飯田市の産業振興施策をまとめた実行計画でありまして、実際には今ご指摘のありました第2次総合計画の施策の大綱の中で、交通拠点性を生かした都市活力の向上、まさにこの部分に合致するものというふうに認識をしております。ただ、その中で地域活性化プログラムと、今の私どもの第3章でいいます交通拠点性を生かした都市活力の向上の違うところは3点ありまして、これが私どもに抜けている部分として、地域産業によりどのぐらい経済的に充足しているかを確認する経済自立度、こういうものの設定と、これに伴い獲得した外貨が地域内でどのように波及して所得をもたらすか、こういったものを明らかにする地域経済波及分析、それと、地域産業の横断的な連携や地域資源の有効活用をより強く意識するが、つまりこの3つというのは、いかにお金を生むかという、そういった視点が地域活性化プログラムの中ではより強く示されているものというふうに認識をしておりまして、これは先進自治体における経済的に自立した自治体になる産業振興策として非常に有益な取り組みということでございまして、これにつきましては、総合計画が3月に策定をいたしまして今動き出した状況でございますもので、こういったことを研究材料として今後進めていきたいということで考えておるところでございます。 ○9番(鈴木達夫君)(登壇)  ありがとうございました。 ○議長(中村嘉孝君)  9番 鈴木達夫議員の質問は終わりました。  以上で予定をしておりました通告による質問は終了しました。  なお、本日の会議時間は議事の都合によりあらかじめ延長します。  これより一般質問に対する関連質問に入ります。  通告に従い発言を許します。  17番 小坂直親議員。 ○17番(小坂直親君)(登壇)  我が会派は宮崎勝郎議員の関連質問ということで、駅前周辺整備について質問をさせていただきたいと思います。  この議会は、大変、一般質問を12名がされる中、6名の方が駅前ということで、駅前を中心にした質問がこれほど多いのかと。特別委員会をつくって審議をしておるにもかかわらず、このように質問が出るということは、やはりこれは執行部として説明責任が不十分であったということが大きくこれは露呈しておるんではなかろうかというふうにも思います。  そして、私はきょう、きのうの新議員の質問に対して教育長の答弁、それから市長の答弁を見ても、一向にその終着点が見つからないということで、できれば我々、これを一生懸命集中審議をしながら統一見解を出してもらいたいということをきょう争点としたかったんですけれども、教育長のきょうの答弁を見ますと、きのうときょうとは説明が随分違う。余りにも駅前ありきのような、条件がそろったというような、きのう言われてないようなことが言われて、何がきのうあったんか、我々からすると、どうもきのうそんたくがあったんかなあというようにも思えるような答弁しかなかった。余りにも豹変し過ぎたと。  きのうの答弁に対して、中日新聞、それから伊勢新聞も、どうも意見が食い違うておるというような表現はしておるわけですよ。それで、我々もそのように来ておるので、きょう私は、できるだけ早く統一見解をしていかなければこの審議は進められないという思いで質問させてもらったんですけど、余りにも教育長の答弁が駅前にありきのような話になっておるんですけど、それでもまだ決定はしていないと。あとは教育民生委員会の了解をとった後、決定するということですけど、教育委員会で決定するということですけど、教育民生で反対されたらどうされるのかということも、仮定の話ですのでそんなことは言えませんけど。  それにしても、やはり我々が特別委員会で審議するならば、市長の意向を固めたというのと、まだ決定していないとでは、なかなかその審議を進めるのに不十分である。だから、きょう教育長は、教育委員会はできるだけ早く、7月には結論を出したいという意向はできるだけ早くして、それで執行部として、教育長が、市長がという話やなしに、やはり執行部として統一見解を早々に出してもらいたい。そうすることでなければ、あと第2工区の工事そのものが進まないということから、きょうの教育長の答弁を含めて、市長は意向を固めたということですけど、やはりこれは、22日に特別委員会がありますんで、それまでに出せというのは無理かもわかりませんけど、もうおおよそ意見が合うておるようにも思うんですけど、しかしまだ現時点では、まだまだ教育委員会と執行部には開きがあるので、できるだけ早い時期に統一見解を出してもらいたいと思うんですけど、市長の見解を伺い願いたい。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  それぞれがそれぞれの役割をしっかり果たして、そして本市としての考え方を整理させていただいて前に進めていきたいと思っております。統一見解という言い方をされましたけれども、当然、市としての方向性を今、共有をしておるところでありますが、それぞれの執行部において、それぞれの役割を果たし、協力しながら前へ進めていくということで、できる限り早くその整理をさせていただきたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  小坂議員。 ○17番(小坂直親君)(登壇)  本来ですと、きのうの話ですと統一見解でまとめてほしいという、やっぱりこれはもう執行部としての意思決定をしておる。統一見解では無理かと思えば、もう市長としてこれは意思決定をすべきであると。そうしなければ第2工区は進まないと思うんですよ。  だから、その辺をできるだけ早く意思決定をした上で、特別委員会なり、それから今後の事業を進めるには不可欠な条件である以上、やっぱり意思決定をできるだけ早くしてほしいというふうに思うんですけど、この駅前の周辺整備事業というのは、1工区から4工区まであるんですけど、やはり意思の合意は第2工区なんですね。第2工区がどのように組合に、これは事業主体は亀山市なんですよ。実施主体は第2工区は組合であると。だから、第2工区の事業主体は亀山市である以上、やっぱりもう少し指導力を発揮していただかなければならんと思うんですけど、第2工区が意思決定するには、やはり今計画しておる試算をどのようにされておるのかということで、それは行政がどのようにかかわっておるのかと。あくまでも3月議会では組合、組合ということですけれども、これは事業主体は亀山市なんですから、施行そのものは組合がするんですけど、準備会から今度組合になるんですけど、それには第2工区の試算を出さなければ第2工区は進まないし、了解もしないという中で、第2工区に対する今日までの取り組み、それから試算についての意向、それから地権者の意向について、どのように今把握してみえるのか、お聞かせ願いたい。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  議員、今、第2工区とおっしゃられましたが、第2ブロックということでありますけれども、この市としてのJR亀山駅周辺整備事業におきまして、このいわゆる第2ブロック、道路や駅前の広場の事業主体は市となるわけでありますが、今ご指摘のマンション、駐車場等を含む再開発ビルは組合施行ということで、事業主体は組合ということになります。当然、公共が背負います道路の整備、それから駅前広場の整備、これとあわせてご指摘の、いわゆる再開発ビルの組合施行につきましては、しっかりその採算性や、それから皆さんのコンセンサスも含めて、今おっしゃられる概算の事業費の収支もしっかり踏まえて計算された上で前へ進めていく必要があろうと思っておるところでございます。  5月29日に、この第2ブロックの再開発準備会の届け出が市のほうへ提出をいただきましたので、この準備会におきまして概算事業費等の収支が計算されるものというふうに考えておりますし、私どもとしても、いわゆる保留床を取得していくという形で公共的機能の導入を考えておるところでございますので、当然、再開発組合のメンバーとして参画をしていくことになろうかというふうに思っております。そのため、市といたしましても今年度予算計上いたしております補助金等の必要な支援をさせていただいて、その上でその計画の詰めを、この準備会を進めていただいております中で最も重要な採算性の問題、あるいは資金計画等々につきましても、今後詳細な協議を経て、しっかりこれが前進できるように参画をしてまいりたいというふうに、進めてまいりたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  小坂議員。 ○17番(小坂直親君)(登壇)  5月29日に地元の説明会が、協議会があったと。そこで出した書類は全て回収であったと。だから、地元の第2工区は説明書は全部回収されたと。それで、31日にコンサルから、第2工区の収支を持ってくるという約束はできなかったと。だからもう少し待ってほしいと。それを第2工区の方は一生懸命待っておるわけですね、もう。それの確証を得られて合意形成ができれば組合をしたいということなんですけど、今の試算の範囲内では、あのマンションと、それから家の建ち壊し全部入れて38億円という予算が今、第2ブロックの予算が38億なんですよ。それの16億円が国と市、国が8億、市が8億、それで16億円を交付金として出ると。あとの22億円については、保留床の13億、市が買う。その13億に対しても6,500万円は交付金で出ていくとなると、やっぱり22億円をどうするかというと、そこから13億を引くと9億円がその第2工区の負債として銀行から融資を受ける、それの連帯保証になるわけですよ。それが確定するかせんかというので、第2工区のほうは大変今、確定した数字が欲しいと言っておるんですよ。  だから、その9億円は保証がない限り、それと13億の保留床を買うという約束がない限り踏み切りにくい状況の中で、市はどのようにそのところを正確な数字、この11階建てのマンションと、それから公共施設を入れた38億円の担保を市はどのようにするのかというのと、この9億円が担保できなければ事業は実施できない。もしこれをゴーサイン出してしまうと、9億円は組合員の方がリスクを負うとなると、これは組合員の中ではリスクを負えない。それは市として、そのリスクを負うてでもこの事業は進めるんだと。リスクが出ないように努力することは当たり前ですけど、万が一リスクが出たときは、市がそれは責任を持ってやるというゴーサインがない限り、第2ブロックはゴーサインが出てこないと思うんですよ。  その辺について、非常にこれは仮定の話ですけど、今の試算の話から実施設計までにはおおよそ差は出てこようと思うんですけど、大きく差は出てこないと思うんですよ。だから、市として22億円を投入するわけですよ、起債を含めて。一般財源は5億ですけど、起債と、それから合併特例債と国の交付金を入れて22億円を投入するんですよ。それに対して、2ブロックの19名の方は約9億円の負債を当初に印鑑を押してしかこれはスタートできないという。そのときのリスクを負ったときに、市はリスクを負わないための努力をされるとは思うんですけど、そのリスクは市として持ってでもこの事業は進めるという覚悟はあるのか、その辺だけお伺いします。 ○議長(中村嘉孝君)  櫻井市長。 ○市長(櫻井義之君)(登壇)  先ほどの道路整備や広場、公共事業として進めるべきものは、しっかりこれは進めてまいります。それから再開発ビルの組合施行につきましては、先ほども申し上げましたように、市としては、この再開発組合の組合員、一メンバーとして保留床を確保させていただきますので、そういう立場で参画をさせていただくことになります。事業の推進に携わっていくということとなります。そのような、今おっしゃるような事態にならないよう、十分に収支を精査して取り組んでまいりたいというふうに考えておるところであります。 ○議長(中村嘉孝君)  小坂議員。 ○17番(小坂直親君)(登壇)  そうならないように努力をするのは当たり前のことなんですけど、結局、地元はその13億の保留床についても、市は早々に、それは図書館にするに決める方向でいくならば、やっぱり債務負担行為を起こしてでも責任を負うという行為に出ることも当然だろうし、それがその22億円のうちの13億は保留床で確保する。それの財源は一般財源と交付金で。あとの9億円についても、やはりそれに見合う担保を保証してやることが、このスタートを切る大きな判断の一つだろうと思うんで、失敗することのないように願っておるんですけど、その辺のスタートのところが十分、地元にしても、それからそれが第4にも3にも波及しておるんで、やはりもう少し説明責任を、我々議会に対しても、これほど疑問視を持って半数の方が質問して聞かなければわからん。それでもわからんという説明責任を、インターネットやとかそれやなしに、やはりもう少し議会に対しても、それからまた市民に対しても、説明責任、そして、まず2ブロックの方が合意形成をされて安心してゴーサインが出せる、そういう体制をつくっていただくことを希望して質問を終わります。ありがとうございました。 ○議長(中村嘉孝君)  17番 小坂直親議員の質問は終わりました。  以上で関連質問を終わります。  以上で日程第1に掲げた市政に関する一般質問を終結します。  次にお諮りします。  あす15日から22日までの8日間は、各常任委員会における付託議案の審査のため休会したいと思います。これにご異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(中村嘉孝君)  ご異議なしと認めます。  あす15日から22日までの8日間は休会することに決定しました。  続いてお諮りします。  本日の会議はこの程度にとどめたいと思います。これにご異議ありませんか。                (「異議なし」の声あり) ○議長(中村嘉孝君)  ご異議なしと認めます。  休会明けの23日は午後2時から会議を開き、付託議案の審議を行います。  本日はこれにて散会します。                (午後 5時03分 散会)...